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【甲子園】小松大谷がまたも“ジャイキリ”大阪桐蔭を撃破 石川大会で星稜、今大会初戦で明豊に

スポニチアネックス / 2024年8月15日 5時1分

<大阪桐蔭・小松大谷>大阪桐蔭を破り、ナインとハイタッチをかわす西川(中央)ら小松大谷ナイン(撮影・北條 貴史)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦 小松大谷3―0大阪桐蔭(2024年8月14日 甲子園)

 大金星を挙げた。2回戦4試合が行われ、小松大谷(石川)が大阪桐蔭(大阪)を3―0で下して3回戦に進出した。先発・西川大智(3年)が92球で5安打完封の「マダックス」を達成。石川勢としては、3度目の対戦で初めて大阪桐蔭に勝利した。

 “ジャイアントキラー”小松大谷が、石川勢として初めて大阪桐蔭を撃破した。先発・西川大智は「実感わかないんですけど…やってしまったんだなと。高校野球といえば大阪桐蔭さん。最高の舞台で最高の相手と楽しんでやろうと思って投げていました」と、お立ち台では、ただただ笑顔だった。

 92球完封でマダックスを達成。石川勢では準優勝した19年の星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)以来で、大阪桐蔭に甲子園50試合目で初の零敗を食らわせた。前半は直球とスライダーだけで「配球のつながりを意識して、思わず手が出てしまうようなボールを」。6回以降は「大阪桐蔭さんがこのまま終わるはずがない。東野(捕手)と話してチェンジアップを多投することにした」と配球を変えて翻弄(ほんろう)した。

 15個のフライアウトは石川大会決勝・星稜戦の18個に匹敵する。その秋の神宮王者・星稜を下して甲子園出場を決め、春の九州王者・明豊を倒して聖地1勝を挙げた。春夏9度の全国制覇を誇る大阪桐蔭にも、憶するところはなかった。

(打でも2安打1打点/) 大阪桐蔭の吹奏楽部が次々に繰り出す演奏が西川には心地良いBGMになった。「自分の好きな曲ばかりかかるので、すげぇと」。ピンチでは逆に、自身への応援歌と捉えた。3回1死二塁でも「打たれたらしゃあない。シングルヒットなら勝ち」と大阪桐蔭の3番・境亮陽を二飛、4番・徳丸快晴を右飛に仕留めリズムに乗った。打っても0―0の7回先頭で中前打を放って先制機の口火を切り、2―0の8回2死三塁では適時内野安打で追加点をたたき出した。

 アルプス席から声援を送った西川の兄・英志(24)は社会人野球の伏木海陸運送でプレーする投手。「ダメだった試合の映像を送ってきて、アドバイスしたりしています。欲を出さないことが大事。甲子園には初めて来ました。自慢の弟です」と目を細めた。弟は「兄さんは都市対抗や日本選手権でも投げていて超えなきゃいけない、上にいる存在。甲子園で勝利投手になって、勝ちやなって言えます」と胸を張った。チーム目標は「甲子園優勝」。まだ進撃は止まらない。 (千田 篤史)

 ◯…小松大谷が大阪桐蔭に勝ち石川勢は夏の選手権6度目の対戦で大阪勢に初勝利。

 ◯…小松大谷の先発・西川大智が大阪桐蔭戦で球数わずか92球の完封。石川勢の100球未満の完封「マダックス」は、星稜・奥川恭伸が19年1回戦・旭川大高(北北海道)戦で達成して以来。

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