五輪スケボー金の14歳アリサ・トルー 帰国便でビジネスクラスを断った理由に「なんてキュート」の声

パリ五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得したアリサ・トルー（AP）

　パリ五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得したアリサ・トルー（14＝オーストラリア）が地元のラジオ局のインタビューに答え、フランスからの帰国便で金メダリストに与えられたビジネスクラスではなく、エコノミークラスを選択した理由を明かし、大きな反響を呼んでいる。

　トルーは「他のメダリスト全員とビジネスクラスに座ることもできたけれど、2人の親友、クロエとルビーと一緒にエコノミークラスに座ることを選んだの」と、同じオーストラリア代表のスケートボート選手、クロエ・コベル（14）、ルビー・トルー（15）とともに帰りたかったから選んだことを明かした。

　これを聞いたMCのローレン・フィリップスは「なんてキュートなの。本当に大好きよ」と感動。その席を誰かに譲ったのか？という質問にトルーは「他の誰かがそこに座ったのは間違いないと思う。飛行機の中を歩き回って、ビジネスクラスを見たら満席だったから。間違いなく誰かがそこに座っていたと思うけど、私は気にしない」と語った。

　もっとも、フランスからオーストラリアまでの17時間のフライトはほとんど寝ていたとし、乗り換えてのフライトでは親友たちと「音楽を聴いたり、ぶらぶらしたり、話したり」して過ごしたとし、すぐに始まるという学校に行くことを楽しみにしていた。

　トルーの母は岐阜市出身の愛子さん。アリサには「愛理沙」の漢字もある。年に1度は岐阜を訪れるトルーは、祖母と会話するために日本語も勉強中という。