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志穂美悦子「究極の愛届けたい」 シャンソン歌手「鬼無里まり」として17日に初コンサート!

スポニチアネックス / 2024年8月16日 5時1分

シャンソン歌手としてデビューした志穂美悦子さん

 シャンソン歌手として6月にデビューした長渕剛(67)の妻で元女優、花創作家の志穂美悦子(68)があす17日に初のコンサートを開催する。本紙の取材に「第2ステージが幕開けした。究極の愛のメッセージを届けたい」と意気込みを語った。

 公演会場は群馬県渋川市の日本シャンソン館。6月9日に歌手デビューのお披露目を兼ねて出演した音楽イベントでは2曲だったが、今回は8曲ほどをノンストップで歌う予定。年齢を感じさせない抜群のスタイルでビジュアルでも魅了しながら、感情表現豊かなステージを披露してくれそうだ。

 故千葉真一さんが率いた「ジャパン・アクション・クラブ」初の女優として1973年にデビュー。「4度死にそうな思いをした」という過酷なアクションで疲弊した心身を癒やしたのが、シャンソンだった。20代のころから東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」に通うほどの愛好家となった。

 長渕とは87年に結婚。「家の中に2つの星はいらない」と言われ引退し、専業主婦になった。長年表舞台から離れていたが、昨年、母のように慕う音楽評論家で作詞家の湯川れい子さん(88)に「歌ってみない?」と誘われた。「やり残したと思うことがないよう、最高だと思えるよう生き切りたい」と夫と同じ道を志した。

 歌手名は「鬼無里(きなさ)まり」。20代の時は大人の恋歌に「いつか私も」と心をときめかせたが、年齢を重ねた今は「情念を歌いたい」という。そう思うに至ったのは長渕の存在が大きく「あの人と一緒になって、男女の恋愛は幸せだけで成り立つものではないと知った。紆余(うよ)曲折があっても“この人と寄り添って良かった”という人生にしてほしい」と聴き手に呼びかけた。

 口にする言葉は全て前向きで熱く、新たな挑戦への本気度をうかがわせた。表舞台に帰ってきた志穂美がどんな活動を繰り広げていくのか注目したい。 (西村 綾乃)

《芸名は長野県地名と特撮での役名から》

 ♪…芸名の「鬼無里」は長野県の西北にある地名だ。面積127.96平方キロメートルのうち9割が山林で、志穂美は過去に2回、訪れている。「まり」は初めてレギュラー出演したNETテレビ(現・テレビ朝日)の特撮テレビ番組「キカイダー01」での役名「ビジンダー・マリ」から取った。

《夫は人生の師で同志》

 ♪…長渕のことは「人生の師で同志」と表現した。同じ歌手の道を選んだが、アドバイスなどは求めないといい「シビアなことを言われるし、言われたところで私は聞かないから」と話す。9月17日には、花創作家として2014年に史上初めて花の装飾をした薬師寺内で奉納公演を行う。「日本女性がやったことがないことを成し遂げていきたい」と意欲を見せた。

 ◇志穂美 悦子(しほみ・えつこ)本名長渕悦子。1955年(昭30)10月29日生まれ、岡山県出身の68歳。74年の初主演作「女必殺拳」以降、日本初の本格アクション女優として大活躍。映画「里見八犬伝」、主演作「二代目はクリスチャン」などで唯一無二の演技を見せた。86年のTBSドラマ「親子ゲーム」で恋人を演じた長渕と87年に結婚。2010年から花創作家として活動。1メートル63、血液型A。

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