日本ハム・加藤貴が6勝目！エスコンでのロッテ戦は通算5戦5勝

＜日・ロ＞笑顔でポーズする（左から）レイエス、水野、加藤貴（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム6―1ロッテ（2024年8月15日　エスコンF）

　日本ハム・加藤貴之投手（32）が15日、ロッテ戦に先発し8回8安打1失点で今季6勝目を飾った。走者を背負いながらも要所を締める内容で、本拠地でのロッテ戦も通算5戦5勝とし、不敗神話を継続した。チームも今カードの上位対決を2勝1敗と勝ち越し、貯金は今季最多12。2位をがっちりとキープし、16日からは敵地・大阪に乗り込んで9連戦を締めるオリックス3連戦に挑む。

　CS争いを繰り広げるロッテとの大事な3連戦。その3戦目で左のエース・加藤貴が勝利に導いた。安打は許しても連打はさせない。本拠地エスコンでのロッテ戦は昨年から5戦全勝、しかも2完封と無類の強さを誇る。

　「（2、3位で競り合うロッテも）今日、勝つか負けるかでプレッシャーは全然違う。（打線は3回に一挙6得点し、守備でも）いいプレーもあったので野手に感謝です」

　ちょうど100球で8回を8安打1失点、今季6勝目を手に入れた。初回こそ、先頭の荻野に左前打、藤原にも左前打を浴びるなど2死二、三塁を招いたが、「ここをしのげたのは良かった」と無失点で切り抜けると、走者を背負いながらも落ち着いた投球を見せた。9連戦中とあって、「先発が頑張らないといけない」と意気込んだ中で、中継ぎ陣に負担をかけなかった。

　偉大な先輩左腕にも刺激を受けた。4日の敵地でのソフトバンク戦で宮西が前人未到の通算400ホールドを達成。加藤貴も普段からお世話になっていることもあり、ひそかにプレゼントとしてリュックを用意。「6月ぐらいに買いに行って準備していました。達成しなかったらどうしようかと思ってました。達成して良かったです」と笑った。

　チームは18年9月14日以来、実に2162日ぶりの貯金12に積み重ねた。16年に両左腕は日本一を経験している。宮西は400ホールドの次なる目標に「日本一」を掲げており、加藤貴の思いも同じだ。「もう一回ビールかけをできるように頑張りたい」と頂点を目指す。まだまだリーグ優勝も諦めていない。