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阿部一二三 「すごく弱かった」少年時代乗り越え…最大の宿敵と死闘「競っている時が一番強くなれた」

スポニチアネックス / 2024年8月16日 22時10分

阿部一二三

 パリ五輪の柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三(27=パーク24)が、16日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ 2時間SP」(後8・00)に出演し、同階級のライバルへの思いを語った。

 東京五輪に続く同階級2連覇を達成した阿部。6歳で柔道を始めたが、当初は「すっごく弱くて、女の子にも負けて、ずっと泣いてました」と意外な事実を明かした。「それが悔しくて、お父さんに“強くなりたい”って言って。そこからお父さんとずっと一緒にトレーニングをしたり、どうしたら強くなれるかを一番考えていたと思います」。父との二人三脚で着々と力を付けていった。

 そんな阿部の前に立ちはだかったのが、世界選手権優勝経験のある丸山城志郎だった。東京五輪前は阿部が3勝4敗と負け越し。18年からは世界選手権を含めて3連敗を喫したこともあった。そんな出口の見えない時期を支えてくれたのが、父の一言だった。「僕が苦しい、ちょっと勝てなかった東京の前ですかね。試合に負けても“お前が一番強い”と、ずーっと言い続けてくれたんですよ」と明かした。

 そんな丸山と、東京五輪をかけた異例の代表決定戦が行われることに。一進一退の攻防は両者譲らず、通常の6試合分にもなる24分間の死闘の末、最後は阿部が大内刈りで一本勝ち。五輪への切符をつかんだ。「24分間というけど、畳の上に立っているのはたぶん45分間くらい。すべて出し切ったという感じですね」と激闘を振り返った。

 あらためて丸山の存在について聞かれた阿部は、「僕にとってはすごい大きい存在で、ここまでライバルという関係でやってこられて良かったなって。競っている時が一番強くなれたのかなという感じがします」と話した。

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