【甲子園】石橋の進撃止まる…入江7回2失点の好救援及ばず「全て出せた。悔いはない」

＜青森山田・石橋＞3回2死一塁、青森山田・原田を空振り三振に仕留めて雄たけびを上げる石橋・入江（撮影・北條　貴史）

　◇第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦　石橋0－5青森山田（2024年8月16日　甲子園）

　石橋の進撃がついに止まった。初戦の2回戦で完封した入江祥太（3年）が、2回途中から救援登板。7回2失点と力投したが、零敗に終わった。創立100周年で夏の甲子園初出場、初勝利に貢献した背番号6は「自分の持っているものを全て出せた。悔いはない」と声を詰まらせた。

　栃木県内有数の公立進学校。平日2時間の短い練習を補うため、ミーティングを繰り返した。甲子園でも各自で守備位置を考えるスタイルを徹底。完全燃焼の高校野球を終え、入江は慶大への進学希望を改めて明言した。

　「加藤も待っているんで、絶対に合格したい」。昨夏優勝した慶応（神奈川）で中心選手だった加藤右悟（3年）は、中学時代の「県央宇都宮ボーイズ」のチームメート。今後は受験勉強に専念し、難関を突破する。（伊藤　幸男）