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【甲子園】広陵の右翼・田村 初回先頭の打球を音に惑わされず一直線で好捕

スポニチアネックス / 2024年8月17日 5時1分

<広陵・東海大相模>初回無死、フェンス際の邪飛を好捕する広陵・田村(撮影・北條 貴史)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦 広陵1-8東海大相模(2024年8月16日 甲子園)

 【光る君の光プレー】広陵の右翼手・田村夏芽(3年)は低反発の金属バットに移行して以降、打球音に頼ることをやめた。芯で捉えていなくても音が高いためだ。見せ場はすぐに巡ってきた。

 「初登板だったのでどうしても先頭は抑えてあげたかった」。先発マウンドには甲子園初登板の山口大樹(3年)が上がった。初回、先頭の打球が右翼ファウルゾーンへ。右打者の逆方向への飛球でスライスしていくことも計算し、落下地点へ一直線。フェンス際の難しい打球だったが、左腕を目いっぱい伸ばして捕球してみせた。

 バットとボールが当たる瞬間に集中するのではなく、「上がった瞬間の勢いとか全体を見るように」と周辺視野を使いこなす田村。音に惑わされないように1歩目の速さにこだわってきたことが、好プレーにつながった。

 「打てなくても守備は流れをつくれるので好きです」。本格的に外野手となって半年だが、名門で生き抜くために磨いてきた技術が凝縮されたプレーだった。(村井 樹)

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