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松山英樹 首位タイ浮上で見えた!自己最高賞金額12億円超え パリ五輪から好調パット「入っちゃったな」

スポニチアネックス / 2024年8月18日 3時1分

首位タイに浮上した松山(AP)

 ◇米男子ツアー フェデックス・セントジュード選手権第2日(2024年8月16日 米テネシー州 TPCサウスウインド(7423ヤード、パー70)優勝賞金360万ドル(約5億3600万円))

 1打差2位から出た松山英樹(32=LEXUS)が7バーディー、1ボギーの64をマークし、通算11アンダーに伸ばしてデニー・マッカーシー(31=米国)と並ぶ首位に浮上した。今大会で単独5位以上に入れば、獲得賞金は16~17年の838万569ドル(約12億4900万円)を超えるシーズン自己最高額となる。現在の年間ポイントランク8位から逆転での年間王者戴冠に向け、今季2勝目を狙う。

 シーズンのクライマックスであるプレーオフシリーズで松山が存在感を見せている。特に光るのがグリーン上。池に入れてボギーを叩いた4番の直後、5番で2・5メートル、6番では8メートルを沈めきって連続バーディーでバウンスバックした。6つ伸ばして首位に浮上。銅メダルに輝いたパリ五輪から、主戦場の米ツアーに舞台を移しても好調ぶりは健在だ。

 「あれだけ長い距離が入ることはあまりないので、入っちゃったなという感じ。ライン読みは合っていたと思うので、そこは良かったのかなと思う」

 パット数は初日の24に続き、この日はわずか26だった。スコアに対するパットの貢献度を示す数値は2日間で全体1位。「良いパッティングができた」。日々の試行錯誤に、同じスコッティキャメロンのピン型ながら今週から投入した新パターがかみ合っている。

 年間王者を決めるプレーオフシリーズの初戦。70人しか出場できないエリートフィールドにふさわしく、優勝賞金は360万ドル(約5億3600万円)に設定されている。プロゴルファーとして、獲得賞金は大切な指標の一つ。今季ここまでの獲得賞金は763万7611ドル(約11億3800万円)。単独5位以上に入れば、2試合を残してシーズン自己最高額を更新する。

 もちろん、松山の視線は2月のジェネシス招待に続く今季2勝目で、節目のツアー通算10勝目にある。ポイントレースでも現在の8位から一気に浮上することが可能だ。「良い位置なので頑張りたい」。メダルに続く新たな称号に向け、勝負の週末に挑む。 

 ▽プレーオフシリーズと高額賞金 07年から始まった年間王者を決める戦いは賞金額もメジャーや年8試合の格上げ大会と同等に高額となる。フェデックスカップ・ポイントのランキングで上位70人が出場。3試合で構成され、50人に絞られる第2戦のBMW選手権は優勝賞金400万ドル(約5億9600万円)、30人に絞られる最終戦のツアー選手権は1位10アンダー、2位8アンダーなどポイントランクに応じたハンディキャップ制で行われ、優勝者が年間王者、優勝賞金も2500万ドル(約37億2500万円)と破格で5年のシードなどが付与される。初代王者はタイガー・ウッズ(米国)で最多はロリー・マキロイ(英国)の3回。

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