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【甲子園】神村学園・豊重テクニカルサポートコーチ 教え子同士の対戦「凄く幸せな時間」

スポニチアネックス / 2024年8月18日 5時2分

<岡山学芸館・神村学園>一塁側アルプス席で見守る神村学園・豊重テクニカルサポートコーチ

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第11日・3回戦 神村学園7-1岡山学芸館(2024年8月17日 甲子園)

 こんな日が来るとは思わなかった。一塁側のアルプス席。グラウンドを熱く見つめる神村学園・豊重正章テクニカルサポートコーチ(38)の視線は、相手の岡山学芸館にも優しく注がれていた。

 「本当に来ちゃいましたね、この日が。でも、ともに一生懸命頑張ってきたチームなので、どっちにも頑張ってほしかった」。3年前から指導する神村学園と今年から教え始めた岡山学芸館が、何と甲子園の3回戦で激突した。ある意味、教え子同士の対戦。「こんな大きな舞台で、指導者冥利(みょうり)に尽きます。凄くうれしいです」

 ニックネームの「九ちゃん」は両校の選手の間でも共通だ。誕生日の1月17日の数字を足した「九」と、歩き方がアニメ「オバケのQ太郎」に似ているから「九ちゃん」。その教えは日体大大学院時代から研究してきた動作解析を基に打撃指導がメイン。選手個々の特徴に合わせ、言葉で教え込む。低反発バット導入では「バットの形状や性質からみんなで勉強した」。成果は甲子園で表れている。

 鹿児島県鹿屋市で営む整骨院はスタッフに任せ、自身は休業。でも「凄く幸せな時間を過ごさせてもらっています」。神村学園の指導を始めて、これが春夏合わせて甲子園10試合目。「九ちゃん」にとって、心に残る節目の試合となった。(秋村 誠人)

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