オリックス・宮城 51日ぶり白星は由伸のおかげ? LINEでの助言に「あったと思いますけど…」

＜オ・日＞ヒーローインタビューのお立ち台でポーズを決めるオリックスの（左から）宮城、森（撮影・後藤　正志）

　◇パ・リーグ　オリックス3ー0日本ハム（2024年8月17日　京セラD）

　オリックス・宮城は拳を握りしめた。7回無失点で自己最悪4連敗から脱し、6月27日ソフトバンク戦以来、51日ぶりの4勝目を手にした。

　「走者が出ても冷静にいられたことがベストです。（連敗中は）投球テンポが良すぎた部分もあれば、悪かった部分もあった。うまく工夫しながらできた」

　最速152キロの直球に最遅90キロのスローカーブと62キロの球速差で幻惑して3安打に封じた。唯一得点圏に走者を背負った7回2死二塁も代打・野村を打ち取り、日本ハム戦は初対戦から9戦5勝。無敗のキラーぶりは健在だった。

　「ゼロで抑えていれば、引き分け以上のものだけ得られる。何試合も続けていけるようにしたい」

　先月17日の西武戦から登板3戦連続で1イニングに複数失点。「今はちょっと何が何だか分からない状態」と悩み抜き、海を渡った昨季までの大エース・山本由伸（ドジャース）にLINEを入れた。「2、3カ月（LINEを）既読無視されたままだった。生きているかの状況確認を“追いLINE”しました。ちょっと野球の話をしながら」。やっと届いた助言を胸に課題と向き合った。エースの座を継ぐ者として「（助言が生きた部分が）あると思いますけど、自分の力で頑張りたい」と独り立ちを誓った。

　くしくも「8月17日」は山本の26歳の誕生日。「おめでとうございます。なんかプレゼント待っています。来週、僕（25日に23歳の誕生日）あるんで。先輩としての意地を見せてほしいなと思います」。3カードぶりの勝ち越しをたぐり寄せ、宮城らしさが戻ってきた。　（阪井　日向）