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【甲子園】岡山学芸館・竹下柚葵 兄の「思い」背負い放った2本のヒット「“頑張れ”ってメッセージを…」

スポニチアネックス / 2024年8月18日 5時2分

<岡山学芸館・神村学園>6回、安打を放つ岡山学芸館・竹下(撮影・大城 有生希)

 ◇第106回全国高校野球選手権第11日 3回戦 岡山学芸館1ー7神村学園(2024年8月17日 甲子園)

 【君に金メダル】兄が成し遂げられなかった聖地での安打。岡山学芸館・竹下柚葵主将は兄の思いも乗せてバットを振り抜いた。「試合前に絶対“頑張れ!”ってメッセージをくれて、それが力になった」。同校初の8強進出こそならなかったが、3打数2安打と確かな足跡を刻んだ。

 幼少期から4歳上の兄・夏葵(なつき)さん(21)の背中を追いかけ、中高ともに同じ道をたどった。昨秋から新チームが始動。主将の大役を任されたが結果を出せず思い悩む日々が続いた。「自分の結果でどうこうするんじゃなくて、キャプテンらしくしっかり振る舞え」。兄からの言葉は主将としての自覚を取り戻させた。

 日常の行いを改め、ごみ拾いや部室の掃除を率先。「優しく言うだけやったら甘くなってしまう」と嫌われ役になることも承知の上で、周囲に厳しい言葉を投げかけたこともあった。スタンドから兄を応援していた少年は、5年の月日を経てたくましく成長。またひとつ甲子園に思い出を上書きし、より一層特別な場所となった。 (山手 あかり)

 ◇竹下 柚葵(たけした・ゆずき)2006年(平18)10月12日生まれ、岡山県出身の17歳。中学では岡山北ボーイズに所属して外野手を務める。岡山学芸館では1年春から背番号17でベンチ入りし、1年秋に背番号7。50メートル走6秒1、遠投90メートル。1メートル67、72キロ。右投げ左打ち。

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