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ソフトバンク・山川 サイ・ヤング賞左腕撃ち 移籍後最長の9戦連続安打「初回から集中して入っている」

スポニチアネックス / 2024年8月18日 5時2分

<ソ・ロ>初回、適時二塁打を放つソフトバンク・山川  

 ◇パ・リーグ ソフトバンク2ー5ロッテ(2024年8月17日 みずほペイペイD)

 ソフトバンクの山川穂高内野手(32)は、初対戦だったロッテの新外国人左腕で2015年のサイ・ヤング賞投手のダラス・カイケル投手(36)を初回から攻略した。1点先制し、なお1死二塁、右中間へ適時二塁打。この一打が移籍後最長記録となる9試合連続安打と絶好調だ。チームは2―2の8回に失策から勝ち越しを許し、連勝は2で止まったが、日本ハムが敗れ、優勝マジックは一つ減って25となった。

 乗っている4番が15年サイ・ヤング賞左腕を初回攻略した。山川が、来日初先発だったロッテの新外国人左腕カイケルの特殊な変化を難なく仕留めた。

 「ボールが凄く動くなと。球速150キロに満たない外国人は(球を)動かす。きょう1本打ったけど1個、やられましたね」

 初回1死で今宮が左翼フェンス直撃二塁打。1死二塁で柳町が141キロのシンカーを先制の中前適時打にした。なお1死二塁、カウント2―1から低めのシンカーを強振。右中間に飛んだライナーは、センターの高部が追いつけず、2点目が入った。

 メジャー103勝左腕と2度目の対戦は、2―2の3回2死一塁。4球目の内角高めツーシームを見逃し三振。「あまりない球の軌道で。これから何度も対戦して打てるかどうか。次も打ちたいですね」と次回以降への反省も怠らなかった。

 残り2打席は空振り三振に倒れ、快音は1打席目のみだった。ただ、これで移籍後最多9試合連続安打。5月5日の西武戦から17日同戦までの8試合連続を更新した。「初回から集中して試合に入っているので乗っていきやすい」。3試合連続で初回に打点を稼いで、リーグトップを独走する81打点とした。

 15日の西武戦から負傷の栗原に代わり、柳町が3番に座る。15日の西武戦、16日のロッテ戦と2試合連続でアベック弾、この日も連続タイムリーだ。「まだ2、3試合なので分からないですけど、達(柳町)は当て勘がいいし、こんちゃん(近藤)に近い。球に長く入れます」とボールを長く見られる力を独特の言葉で表現した。

 同点の8回に3番手の藤井が、不運な失策もあってつかまり、逆転負け。チームの連勝は2で止まったが、優勝マジックは25と一つ減った。「3、4番が初回、いい形でスタートできました」と攻撃の形には納得顔だ。

 18日は9連戦の締めくくり。チームは9カード連続勝ち越しがかかっている。山川は「準備は変えていません」と言い残し、好調持続のルーティンの一つである試合後、早めの帰宅をした。(井上 満夫)

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