【一問一答】開幕戦ゴールのブライトン三笘「コンディション良かったが、まだまだ上がる」
スポニチアネックス / 2024年8月18日 4時8分
◇プレミアリーグ ブライトン3―0エバートン(2024年8月17日)
新シーズンが開幕したイングランド・プレミアリーグは17日、ブライトンが敵地でエバートンを3―0で下し白星発進。MF三笘薫(27)は前半26分に先制ゴールを決めるなど勝利に貢献。日本人のプレミア開幕弾は03年の稲本潤一(フラム)、17年の岡崎慎司(レスター)に続き3人目となった。
開幕戦でスタメンに名を連ねた三笘は前半26分に先制ゴール。自陣ゴール前まで戻って相手の攻撃を防ぐと、そのまま中央をドリブル突破。一度右へ叩いてゴール前まで走り込み、右サイドを突破したFWミンテからのクロスを右足ダイレクトボレー。自らの守備からプレミアリーグ挑戦3年目で初の開幕弾。昨年9月のボーンマス戦以来、11か月ぶりの得点が生まれた。
前半アディッショナルタイム、先制点をアシストした新戦力のFWミンテが“負傷交代”となるアクシデントが発生。それでもカウンターからFWウェルベックが追加点。後半21分には三笘がドリブルから相手DFヤングの一発退場を誘う好プレーを見せた。
数的有利となったチームは同42分、途中出場FWアディングラが3点目を決めるなど難敵を撃破し白星発進を飾った。
三笘は今年2月に腰を負傷し、昨シーズン終盤戦を欠場。リーグ戦19試合の出場で3得点4アシストに終わるなど、やや不完全燃焼のシーズンとなった。ヒュルツェラー新監督が就任し心機一転となる7月の日本ツアーでは存在感を発揮。開幕に向けた最後のプレシーズンマッチでもビジャレアル(スペイン1部)相手に2点に絡むなどアピールに成功。新シーズン開幕戦でスタメン起用した新指揮官に“完全復活”した姿を見せた。
以下、試合後の三笘と一問一答。
―アウェーで先制点を取って3-0勝ち。ドリームスタートという試合だったが。
「そうっすね。最初はなかなか苦しいで展開でしたけど、そこを我慢できたっていうのは、失点しなかったのが良かったと思いますし、今のところ守備がいいところにきてるんで。自分たちが前線でクオリティーを出せばどうにかなるかなってところは思ってますね」
―スピードがすごいあるように思った。ボールに対する寄せとか、レッドカードに繋がったようなプレーとか。運動量も豊富で、体調がすごく良さそうに見えた。
「そうですね。一番プレシーズンは負荷かかっての試合が多かったですけど、うまく準備できたところがあったんで、コンディションは良かったですけど、まだまだ上がると思いますし、また次も相手も強いですし、しっかりと準備しないといけないなと思ってます」
―新監督は。
「いや、まだ分かんないですけど、本当に自分たちがやってることをやり切れれば上位にいけると思いますし、それを信じて今やってる途中なので、これからどうなるか見てほしいかなと思います」
―三笘選手的に求められているものの変化っていうのはどんな面か。
「特に守備のところは全員求められてるんで、そこをやった上で前線で違いを出すっていうところ。前監督もそうでしたけど、よりポジショニングだったり、守備の立ち位置はよく言われますね」
―点取るのがすごく久しぶりで、これだけ点取ってない期間が長いのは珍しい。一つ数字が残ったっていうのはホッとする部分か。
「そうっすね。プレシーズンもなかなか点決められなかったですけど、まあチャンスは来ると思ってましたし、練習ではいい感覚はあったので、いずれ来るだろうと思ってやってましたけど。まだまだ決められるチャンスもありましたし、これからもっと増やさないとなと思ってます」
―昨シーズンは終盤に怪我をしてフラストレーションも溜まったはず。きょうはすごくサッカーを楽しんでいたように映った
「いや、そうですね。ほんとに久々のプレミアリーグで(のサッカーで)したし、楽しかったですけど。自分もその怪我から色々準備してきてるんで、それが今シーズンどう出るか楽しみですね。自分自身も」
―相手はハードワークを厭わないチームで当たりもきつかった。ブライトンは試合途中からパスがつながり始め、前監督のときのようなサッカーができていた。戦術的には、基本的に変わりはないのか
「そうですね。より球際のところは言われますし、相手もそういうチームでしたけど、臆することなく、そこでまず勝っていったところで、徐々に徐々に相手もプレスで来れなくなってってところがあったんで。1点入ったのは大きかったですし、それでボールを奪いに来てくれたスペースも来たんで。得点によるいいところも出ると思います」
―得点シーンを振り返ってみて
「いや、もう毎回あそこにボール入れてくれるんで、彼も。ほんとに、僕も入らないといけないですし、そこはコーチからずっと言われているんで、一個形になってよかったです」
―得点の場面、三笘選手が自発的に中に入っていたのか、監督から入っていってほしいという指示なのか
「そうですね。そこはいないといけないっていうのは言われてるんで。事前(*前のプレーからという意味)からのところできついとこありましたけど、うまく時間を作ってくれて、走り込む時間あったのでよかったなと思いました」
―役割の面では、記者席から見ているとけっこう深い位置まで下がっていようシーンが多かった
「サイドバックを助けろとは言われていて、特に相手の右サイドの選手がカットインする選手だったんで、そこのカバーは言われてたんで。特にそこは、役割でうまく仕事はさせなかったと思います。最初の段階で嫌がらせることで相手もなかなか前に出てこられないんで、それはよかったなと思います」
─その分、その攻撃の出力ってところで、前に出ていくときの負担が以前よりも大きくなっているのではないか
「まあそうっすね、それは。でも、やらないといけないですし。そこで失点してしまっていたケースが、昨年もそうでしたけど。まずはゼロで行くってところは、まずあれをやってからの結果を残さないといけないんで。すごくいい、恵まれてるとは思いますけどね。はい」
─チームが勝利。自身はゴールを決めた。気持ちよくスタート切れた感じか。
「そうですけど、本当に38試合あるんで、1つに過ぎないですし。次もマンチェスターと、アーセナルなんで。しっかりと準備しないと勝てない可能性もあると思いますし、しっかり準備すればいい結果は来ると思いますけどね」
─在籍3年目になって、チームに新しい選手とかいっぱい入った。3年目でも在籍は長い方になると思うが。リーダーシップとっていこうみたいな意識の変化はあるか。
「リーダーシップをとる選手が多いんで、それについてくとこありますけど、サイドバックとの関係だったりってのは、今日はジャック(ヒンシェルウッド)でしたけど、若い選手ですし、そこは常にコミュニケーションとってやってましたし、自信もってやれるようにと思ってやってましたけどね」
─試合後、エバートンのホルゲート選手(昨シーズンはシェフィールドU)に声をかけられていた。
「いや、そうですね。気にしてたと思うんで、僕もこの間しっかりと会話をしたかったのでよかったです」
─和解という感じか。
「いや、そんないざこざもないですからね(笑み)」
─今日の試合も見てて、すごくボールタッチがの精度が上がってる感じだったが、それはやっぱり体調の良さがやっぱり要因なのか。
「そうですね。日本からずっと練習が厳しいところでやってたんで。なかなか自分の準備も回復も難しいところありましたけど、こっからうまく練習も入ってきて、自分も調整できてるんで、そういう違いはあると思いますけど」
─新監督の下で新しい具体的な目標は出されているのか。
「いや、ないっす。ないっす」
─個人的にはどういった狙いがありますか。
「いや、もう個人的にはというよりは、本当に層も厚くなってるんで、自分が出るためにやるべきことをやらないとっていうところで、それをやった結果、今日も結果になってるんで。それができないと、結果出せない時に替わるだけだと思うんで。それは継続しないといけないと思います」
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