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西武・蛭間の背中押した栗山の“一喝”「何を弱気になっているんや」 プロの壁を乗り越えるきっかけに

スポニチアネックス / 2024年8月18日 8時3分

<西武・栗山、蛭間自主トレ公開>富士山を背にポーズを決める蛭間(左)と栗山 (撮影・白鳥 佳樹)

 西武2年目の蛭間拓哉外野手が高い壁に直面した。8月8日オリックス戦の2打席目以降から26打席ノーヒットを経験。主軸を任される男が肩を落として球場を去る姿を何度も見てきた。

 厳しいプロの世界を肌で感じている。ノーヒットが続いた苦しい状況に「この世界は誰も助けてくれない。結局、最後は自分で打破しないといけないので。体が疲れているとかは言い訳ですし、みんなどこか痛いながらもプレーしている。これを乗り越えていくしかない」と自身に言い聞かせるように語り、17日の楽天戦で28打席ぶり安打を放ち、喜びを爆発させた。

 とにかくハートが熱い。ベンチでは全力で声を出し、勝利にどこまでもどん欲だからこそ責任を背負い過ぎてしまう性格。まだ2年目だが、渡辺監督代行兼GMは「蛭間が打つとベンチの雰囲気が盛り上がる。そういう選手だと思う」と影響力の強さを評価する。周囲からは「若手が伸びていない」という声が聞こえてくるチーム状況も自負している。

 打線の軸として期待される22年ドラフト1位外野手でルーキーイヤーの昨年は56試合で打率232、2本塁打、20打点と奮闘した。定まらない外野の定位置争いに終止符を打つため、自覚を持って臨んでいるからこそ悔しさがあふれていた。

 悩める23歳に喝を入れたのが自主トレで共に汗を流した栗山だった。15日のソフトバンク戦前、2軍調整中のベテランに会い「何を弱気になっているんや。強気でいけ」と背中を押された。同戦はノーヒットだったが、1打席目にカウント0―2からボール気味の外角直球に食らいついて先制の左犠飛。「確かに忘れかけていたものがあるなって。やっぱり受け身になってしまったらダメ。自分から勝負を仕掛けていかないといけない。失敗しても仕方ないくらいの気持ちで攻めていく」と蛭間。どんな結果でも朝起きればまた試合が続いていく。過去を引きずらず、目の前の1打席に魂をぶつけながら大きな壁を乗り越えていく。(記者コラム・福井 亮太)

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