プレミアリーグが開幕 三笘薫が鮮烈ゴール＆菅原由勢デビュー

＜エバートン・ブライトン＞前半、ゴールを決め喜ぶ三笘（ロイター）

　世界最高峰のサッカープロリーグ「プレミアリーグ（イングランド1部）」は日本時間17日に24―25シーズンの初戦を迎えた。開幕カードは、昨季8位からの巻き返しを図るマンチェスターUがフラムに1―0で勝利。ライバルのマンチェスターCの5連覇阻止へ、ホームで幸先のいいスタートを切った。

　注目の日本勢は初戦から躍動した。ブライトンのMF三笘薫（27）は敵地でエバートン戦に先発出場。前半26分、守備から駆け上がって起点となり、右サイドで仕掛けたFWミンテのクロスをファーサイドで受け、右足でダイレクトシュート。チームの今季初得点を挙げた。「彼は毎回あそこにボールを入れてくれる。コーチからもずっと言われているので、形になって良かった」。日本人のプレミア開幕弾は03年の稲本潤一（フラム）、17年の岡崎慎司（レスター）に続き3人目となった。

　昨季後半戦は腰の故障で欠場が続き、リーグ19試合で3得点4アシストにとどまった。それだけに、プレミア挑戦3年目で初となる開幕弾は価値のあるもの。昨年9月のボーンマス戦以来、11カ月ぶりの得点で存在感を見せた。勢いに乗ったチームは3―0で勝ち、ヒュルツェラー新監督も初陣を飾った。殊勲の三笘は「コンディションは良かったが、まだまだ上がる」と手応えを口にした。

　また、今季オランダ1部AZアルクマールからサウサンプトンに移籍したDF菅原由勢（24）はニューカッスル戦に先発し、プレミアデビュー。高精度のクロスを上げるなど右サイドで奮闘したが、前半だけで交代した。MF遠藤航（31）が在籍するリバプールは敵地で昇格組のイプスウィッチと対戦し2―0で勝利。ベンチスタートとなった遠藤は出番なしだった。昨季2位のアーセナルDF冨安健洋（25）はプレシーズンでの故障の影響でホームのウルバーハンプトン戦はベンチ外だった。

　昨季10位のクリスタルパレスには、イタリア・セリエAラツィオからMF鎌田大地（28）が加入。日本時間18日夜に行われるロンドンダービー、ブレントフォード戦でプレミアデビューなるか。この模様はU-NEXTが独占配信。同社は今季から7年間、プレミアリーグとパートナーシップ基本契約を締結しており、国内における全試合を配信する。