パルマ彩艶の初陣は上々 正確なフィードで先制点起点に 指揮官も称賛「我々に異なるスタイルもたらした」

鈴木彩艶

　◇セリエＡ　パルマ1－1フィオレンティナ（2024年8月17日）

　イングランド・プレミアリーグでブライトンのMF三笘薫（27）が17日、エバートンとの開幕戦で今季チーム1号弾を決め、3―0の勝利を支えた。イタリア・セリエAではパルマに加入したGK鈴木彩艶（21）が1―1で引き分けたフィオレンティナ戦でフル出場デビュー。欧州主要リーグが新シーズン突入を迎え、9月にW杯アジア最終予選開幕を迎える日本代表戦士が躍動した。

　日本代表GK鈴木彩が上々の新天地デビューを飾った。入団会見で「チームのスタイルであるビルドアップで貢献できれば」と話していたように、得意のキックでまさに“戦術彩艶”を体現。前半22分には正確なフィードで先制点の起点となり、ペッキア監督も「彼は我々に異なるスタイルをもたらし、ゴールさえも生まれた」と称えた。

　守備でも再三にわたる好セーブで失点を防いだが、唯一のミスが失点に。後半30分にボールを確保しようとした際に勢い余ってエリア外に飛び出してハンド。そのFKを決められた。それでもガゼッタ・デロ・スポルト紙は「ボールが逃げだしFKでの得点を誘発したが、デビュー戦で自信を見せつけた」と評価。採点も及第点の「6」（10点満点）を与えた。森保ジャパンの正守護神が元イタリア代表GKブフォンが育ったパルマで、多くの名手を輩出したGK大国で、順調な滑り出しを見せた。