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阪神・近本 夏男本領4安打!! 今季7度目猛打賞、打率も右肩上がり8月.375

スポニチアネックス / 2024年8月19日 5時17分

<中・神>3回、近本は先制の適時二塁打を放ち激走する(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神4ー8中日(2024年8月18日 バンテリンD)

 面白いように、逆方向へと打球を飛ばし続けた。阪神・近本が先制適時打を含む、今季自身初の4安打。チームがカード2敗1分けと苦杯をなめさせられても、虎の切り込み隊長の勢いに衰えはなかった。

 「やりたいことはしっかりできている。あとは結果だけ。はい。結果だけ。勝てばよかったなと思います」

 言葉の端々に悔しさをにじませながらも、自身の打撃内容には、うなずいた。第1打席は大野の内角直球を左前へ落とし、自己最長となる5試合連続の初回安打。0―0で迎えた3回1死二塁では外角直球を左翼線適時二塁打とし、7月21日広島戦(甲子園)以来、自身21試合ぶりの打点をマークした。「追い込まれていたが、うまく打つことができた」と振り返った。

 前日17日も3安打を放っていた背番号5の勢いは、とどまるところを知らない。5点を追う5回無死では、外角カットボールを左前へ。今季7度目の猛打賞をマークすると、4点劣勢の9回1死一塁では、橋本の外角直球をはじき返して4安打目にたどり着いた。これで6年目通算安打数は赤星憲広(阪神)に並ぶ歴代3位タイ891安打。この日の試合前練習では左投手に対して逆方向へ鋭い打球を飛ばし続け、仮想・大野のイメージを膨らませていた。それをグラウンドで発揮した。

 これで8月の月間打率・375(64打数24安打)。右肩上がりで本来の姿を取り戻し、前半戦が終了した7月21日時点で・248だった打率は・274まで上昇した。「左(投手)も右も一緒のようにね、打てたらなと思っています。しっかり打てるように頑張りたい」。泣いても笑っても残り32試合。広島と巨人の背中を追うシーズン最終盤で、頼もしきリードオフマンのバットが熱を帯びる。(石崎 祥平)

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