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阪神 投打かみ合わず3連敗で首位広島と今季最大5差 岡田監督イライラ隠せず「俺一人で怒ってるみたい」

スポニチアネックス / 2024年8月19日 5時17分

<中・神>ベンチで厳しい表情の岡田監督(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神4ー8中日(2024年8月18日 バンテリンD)

 阪神は18日の中日戦に4―8で敗れ、引き分けを挟んで3連敗を喫し、今季ワーストタイの4カード連続負け越しとなった。打線は11安打4得点も、先発・大竹が3回3失点、2番手・伊藤将も1回4失点。投打の歯車がかみ合わずに喫した黒星に、岡田彰布監督(66)のイライラもピークに達した。チームは首位・広島に今季最大5ゲーム差をつけられ、球団初のリーグ連覇へ黄信号がともったが、主砲の佐藤輝明内野手(25)は、ナインの思いを代弁するように前を向いた。

 試合後の岡田監督は怒りをにじませた。自ら「何にもないで。え?」と報道陣に切り出した取材対応は90秒。その最後に吐き捨てるように言った。

 「(得点しても失点するパターンは)まあそんなんだって、ずっと繰り返しやからな、やっぱり負ける時の。なんかあんまり伝わってこんわなあ。俺一人で怒ってるみたいやけど。何もないやろ」

 口にした「伝わってこない」は選手たちの気持ちか、姿勢か…。この日の試合展開を見れば、指揮官の怒りがピークに達しても仕方がなかった。

 その矛先は主に投手陣に向かった。先発・大竹は先制点をもらった直後の3回に崩れて3失点。打線が1点を返して1点差に詰め寄った後の4回から2番手で送り出した伊藤将も、1回5安打4失点と精彩を欠いて試合の流れを明け渡した。

 「いや、今日、大竹あかんかったら、伊藤(将が代役で)先発やったんや。投げられるかどうか分からなかったんや、最後まで」

 実は、前日17日の試合前練習中、大竹は左手を気にする仕草を見せており、何らかのアクシデントがあった。その段階で先発回避となった場合に備え、伊藤将が代役先発としてスタンバイ。延長12回までもつれた前日の試合でも伊藤将はベンチ入り投手で唯一、登板機会がなかった。有事に備えていた背番号27。先発ではなかったが、この日も初回から準備もしていた。だが、早期降板した大竹に代わって上がったマウンドで、まさかの乱調。岡田監督も「見ての通りやんか。1イニングで4点やねんから」と首をひねるしかなかった。

 負けに等しい前夜のドローに続き、この日は投打の歯車がかみ合わずに完敗。今季ワーストタイの4カード連続負け越しで、首位・広島とのゲーム差も今季最大の5まで広がった。残り32試合。球団初のリーグ連覇へ厳しい状況に追い込まれたが、指揮官の言葉に呼応するように試合後、前向きな言葉を発したのは佐藤輝だった。

 「(チームとして)打線も投げる方も両方頑張っていきたい。野手も頑張って打てるような試合を増やしていきたい」

 20日からは京セラドームでのホーム3連戦(対ヤクルト)が控える。あきらめるには、まだ早い。(遠藤 礼)

 ○…阪神は中日に敗れて4カード連続で負け越し、首位広島とのゲーム差は今季最大の5に広がった。阪神がリーグ優勝したシーズンに、首位チームに付けられた最大ゲーム差は1964年(140試合制)の6.5で85試合消化時点。岡田阪神で最大は2005年の5だが、5月5日の30試合消化時点。今季は111試合を消化し、残り32試合での逆転優勝は難しい状況となったが、どうか。

 ≪阪神加入後最短で…≫大竹は阪神加入後最短となる3回5安打3失点で降板し、7敗目を喫した。1点の援護をもらった直後の3回2死二塁から岡林に中前適時打を浴びて同点にされると、なおも2死一、二塁から細川の右越え2点適時二塁打で勝ち越しを許した。これでバンテリンドームでは3戦未勝利となった左腕は「状態とか、そういう言い訳はしたくない。これが実力。それを踏まえて次、抑えられるように頑張っていくだけ」と前を向いた。

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