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オリ・山下 苦しんで今季初星「野球が大好きなんで、めげることはない」 首脳陣やナインにも感謝

スポニチアネックス / 2024年8月19日 5時47分

<オ・日>ヒーローインタビューを終え、昇天ポーズを決める山下(左)と杉本(撮影・後藤 大輝)

 ◇パ・リーグ オリックス5ー2日本ハム(2024年8月18日 京セラD)

 オリックス・山下は何度も天井を見上げ、勝利の味をかみしめた。「長かったです。喜びすぎて(白星の瞬間は)よく覚えていないですけど」。昨年8月5日西武戦以来379日ぶりの白星に、お立ち台で何度か言葉を詰まらせた。「勝たずにシーズン終わることだけは嫌だった。目に見える結果がやっと出たので、うれしいです」

 徹底した相手の待球姿勢に2回まで4与四球も、「そういうデータでやられたと思うのでいい経験」と1失点で粘った。最速157キロの直球に加え、3回以降は「ゾーンに投げられれば打者も振ってこない球種。あれが良くなると真っすぐも良くなって自分の投球になる」と語る生命戦のカーブも決まり、5回までに9奪三振だ。

 開幕から苦しみ続けたが、「その時ごとに絶対意味がある。変化を求め過去の自分よりも良くしようとした結果。野球が大好きなんで、めげることはないです」と心は折れなかった。救援に転向させてまできっかけをつかませようとした首脳陣、さらに「ペルドモやマチャド、森さんとか(若月)健矢さんも常に声をかけてくれた」とこうべを垂れた。

 「そういう経験をしたからじゃないと、たぶん言えないと思う。(自分も)そういう人間になっていきたい」

 チームは今季3度目の同一カード3連勝。暗闇を抜け出した未完の大型右腕が「チームの苦しい時に、自分が誰かを助けられるように」と、さらなる反攻を宣言した。(阪井 日向)

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