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DeNA劇的!オースティンがサヨナラ弾 延長11回決めた!3年ぶり20号到達

スポニチアネックス / 2024年8月19日 5時33分

<D・巨>11回、サヨナラ打を放ったオースティン(中央)を出向かえるDeNAナイン(撮影・西川 祐介)

 ◇セ・リーグ DeNA2-1巨人(2024年8月18日 横浜)

 DeNAのタイラー・オースティン外野手(32)が18日、巨人戦の延長11回に劇的なサヨナラ20号ソロを放ち、連敗を2で止めた。サヨナラ本塁打は7月9日の中日戦に続いて今季2本目。後半戦は6勝13敗1分けと大きく負け越して苦しい状況は続くが、CS進出圏内の3位阪神とは3・5ゲーム差に縮めた。真夏の逆襲へ、頼れる助っ人が号砲を打ち鳴らした。

 クーラーボックスの冷水を全身に浴びせられた。オースティンの熱い気持ちと興奮は冷めない。「最高の気分です。最後何とか決められた。勝利できて、本当にうれしい」

 今季2本目のサヨナラ本塁打は、1―1の延長11回先頭。平内の初球を左中間席に放り込んだ。そこまで3三振。「ボール球を振ってしまっていた」とストライクゾーンの直球に狙い球を絞った。3年ぶりに20号に達した。

 怒りの一発…ではなかった。前夜は9回に筒香が死球を受けると、激高して真っ先にベンチを飛び出した。警告試合が宣告された。直前の9回表に5番手の坂本が大城卓の右肩付近に死球を与えていた。助っ人の目には、その報復のようにも映り「チームメートを守るために前に出た」と戦う姿勢を見せた。一夜明け、試合前に大城卓がグラウンドに姿を現すと歩み寄った。「肩は大丈夫か?」と声をかけて確認。笑顔で応えられると「巨人というチームにも大城選手にもリスペクトを持っている」と心機一転していた。

 モデルのステファニー夫人と来日して5年目。昨年から本拠地では美人妻のレシピを参考にした「チーズケーキ」が販売されていた。米国のホリデーに家族が集まった時に食べる味が再現された。主力の称号でもあるプロデュース料理。来日時は韓国料理の「ビビンバ」を日本食だと思い込んでいた男は、横浜で愛されるチームの顔になった。

 連敗を2で止め、3位阪神に3・5ゲーム差に迫った。敗れれば今季の巨人戦負け越しが決まっていた試合に劇的勝利。三浦監督は「完璧でした。最高の結果を一振りで出してくれた。全員が助けられた」と感謝した。「自分の仕事は打点をたくさん稼ぐこと。ホームランを打って勝利に貢献したい」。取材中に筒香の叫び声がベンチ裏にこだまし、「ヨシ(筒香の名前)」と仲間の元に向かった。(神田 佑)

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