古希でも飛ぶ！THE ALFEE 高見沢「引退する気も全くありません」最多記録更新の3000回へ

＜THE　ALFEEデビュー50周年記念コンサート＞華麗なフライングを披露する高見沢俊彦　（撮影・白鳥　佳樹）

　デビュー50周年記念イヤーを迎えている「THE　ALFEE」が17、18の両日、神奈川・Kアリーナ横浜で恒例の夏イベントを行った。2日間で計4万人を動員。満員の会場を見つめた高見沢俊彦（70）は「野心もなく、実力も中途半端のままデビューしたので大変でしたけど、僕たちの音楽を見つけてくれて、応援してくれてありがとう」と感謝した。

　開演と同時に高らかなトランペットの音が響き渡った。メインステージに浮かび上がった紅白のライトが「50」、青い光が「A」の文字を立体的に表現した。3人は、客席の中央に設けられた円形ステージに登場。可動式のリフトで4メートルの高さに上昇すると、2万人が歓声で包み込んだ。

　全20曲の構成で、大ヒット曲「星空のディスタンス」ではアカペラで美しいハーモニーを響かせて魅了。高見沢は、ボディーがブルーとピンクに光る新作の「エンジェルギター」もお披露目した。アンコールでは、盆踊り調にした大ヒット曲「メリーアン」を披露。スクリーンには、3人を戦国武将風にしたねぶたが練り歩いた「青森ねぶた祭」の映像が映し出された。

　ファンをさらに興奮させたのは、高見沢のフライング。真っ白な羽を揺らし、10メートルの高さに舞い上がった“王子”に惜しみない拍手が送られた。坂崎幸之助（70）は初のKアリーナ横浜でのライブに「縁起が良いよ」と笑うと、桜井賢（69）の髪の毛を撫でながら「毛が、ありーな？」と親父ギャグをさく裂。「ここで歌うと毛が生える？」とニヤリと笑い、爆笑を誘った。

　日本のバンド・グループのコンサート通算回数の最多日本記録（2919回）を持つ3人。高見沢は「今後も（記録を）止めることも引退する気も全くありません。当面は（通算回数）3000本目指します！まだまだ伝えたい歌がある。だから安心してついてきてください」と呼びかけ、生涯現役を誓った。　（西村　綾乃）

【猛暑対策でネット販売へ】

　公演が行われた会場では、スポニチ創刊75周年とコラボした「THE　ALFEE　50周年公式アニバーサリー新聞」が販売された。2日間で1万5000部が完売する人気ぶりで、購入した40代女性は「通算3000回公演時にも売ってほしい！」と熱望。ファン歴40年以上の50代女性は「この青春を終わらせることなく、1秒でも長くアルフィーと過ごしたい」と語った。また、公式アニバーサリー新聞は猛暑対策で販売を一時中断したこともあり、事務所サイドと協議し、長年支えてくれたファンへの感謝の思いを込めて制作した目的から、購入希望者にはできる限りお届けすることに。近くインターネットでの販売受け付けを開始する。詳細はスポニチアネックスなどで発表する。