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小・中学校の教員へNPBとJFAが初タッグ 教員のための体育授業研究会に講師役で能見氏ら参加

スポニチアネックス / 2024年8月19日 13時58分

「エデュすぽ!教員のための体育授業研究会」に参加した(左から)能見氏、桧山氏、加地亮氏

 小、中学校の教員を対象に体育の授業づくりをサポートすることを目的とした体育授業研究会「エデュすぽ!~教員のための体育授業研究会~」が19日、一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の合同によって京セラドーム大阪で開催された。

 講師として能見篤史氏(元阪神、オリックス、本紙評論家)、桧山進次郎氏、鶴直人氏(いずれも元阪神)、塩崎真氏、大久保勝信氏、山本和作氏(いずれも元オリックス)、丸山泰資氏(元中日)、サッカー元日本代表の加地亮氏(FC東京、ガンバ大阪など)が登場した。

 教員が「運動が苦手でも安心して楽しく参加できる」、児童・生徒が「体育授業を通して運動、スポーツとの出会いの場を大切にする」をキーワードとし、午前の部では事前に募集された211人の教員が、元プロ選手の講師らから日々の授業に取り入れられるボールゲームや基本動作などを体験、習得。ボールを打つ、捕る、投げる、蹴る、止めるといったシンプルな動作だけのプログラムでも教員たちは熱中し、感銘の声を上げていた。

 小学校において「ベースボール型」の授業が必修科目から外れたのが、1977年から98年まで。選択科目となった98年から必修科目に復帰する2011年までを含めて計34年の空白があり、現在小、中学生の親や教員を務める年代には人生で野球競技に全く触れてこなかった人も多い。

 NPBでは2012年から教師を対象にした野球振興事業を続けており、今回はJFAと初の合同開催となった。NPBの平田稔野球振興室長は「アンケートをやる中で、やっぱりいろんなことをやりたいという声があった。(参加者からも競技が)2つあってよかったと声をいただいて。先生も参加しやすいだろうし、よかったと思います。実際に(競技に)触れる機会があって、その受け皿をどんどんつないでいければ」と思いを口にした。

 講師役を務めた能見氏は「(競技の)経験者ではない先生方も授業があったら教えないといけない中で、基礎や基準みたいなものがあるんだなってことが今日分かったと思うんで。教え方も変わるでしょうし、先生も“これはちゃんと聞いてきたよ”って裏付けにもなるので、その辺はよかったかなと」とうなずいた。桧山氏も「野球とかサッカーをしたことない先生も数多くいると思う。それ(基本動作など)を先生たちが分かってくれると、それを教えるのって難しいんだなって分かるので。競技をやったことのない子どもたちと同じ視線で一緒に体験できる経験はいいと思います」と、貴重な機会を振り返っていた。元プロ選手との基本的な実技を通じてのふれあいを終え、午前の部に参加した教員たちは充実の表情で球場を後にしていた。(阪井 日向)

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