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大社・石飛監督 馬庭の先発回避舞台裏 岸に決めたのは「今日の朝」、2つの本心で「揺れた」心境

スポニチアネックス / 2024年8月19日 20時17分

馬庭(左)をねぎらう大社・石飛監督(撮影・大森 寛明)

 ◇第106回全国高校野球選手権第12日・準々決勝 大社2-8神村学園(2024年8月19日 甲子園)

 大社(島根)は神村学園(鹿児島)に2-8で敗れ、1917年以来107年ぶりの4強入りはならなかった。第1回地方大会から出場を続ける「皆勤15校」の準決勝進出となれば、1961年準優勝の桐蔭(和歌山)以来だったが、あと一歩届かなかった。

 初戦から3試合連続完投の馬庭優太(3年)はベンチスタート。岸恒介(3年)が先発のマウンドに立った。

 決戦前夜、投手陣に先発は馬庭以外で行くことを伝えていたというが、石飛文太監督が先発を岸に決めたのは「今日の朝」だった。「先発・岸、2番手・山本。1、2点ビハインドで馬庭につないでも後半勝負できると思って送り出した」と想定通りの展開。しかし、打線は再三チャンスを作りながらも、あと1本が出なかった。

 力投するエース左腕にも疲労が見え、試合中「揺れた」心境もあった。馬庭は7回に3連続適時打を許して4失点。8回にも追加点を許した。「失点がかさんで、本心としては“馬庭の最後まで投球を見ていたい”。ただ、もう1つの本心は“これ以上投げさせたくない”。そのはざまで正直、ちょっと揺れた。この点差で馬庭を下ろすというか、外野にやることも考えた」と指揮官。3年生に話を聞いた上で「馬庭の気持ちは確認しなかったが、最後まで投げてもらった」と続投を決めたことも明かした。

 6点を追う9回の攻撃中、馬庭は人目をはばからず号泣。スタンドへのあいさつが終わっても、涙が止まらなかった。石飛監督は、そんなエースの肩を抱いて、ベンチに向かって歩き出した。「今日の負けは悔しい。でも、この子たちが歴史を動かしてくれたことはうれしい」。107年ぶりの4強入りは逃したものの、“快神撃”の夏をかみしめた。

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