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阪神・森下 逆転優勝へ若き主砲の覚悟 シーズン残り32試合「全勝の勢いじゃないと」

スポニチアネックス / 2024年8月20日 5時17分

阪神・森下

 残り試合全部勝つ!20日からのヤクルト3連戦(京セラドーム)を前に、阪神の森下翔太外野手(24)が、逆転優勝に向けた覚悟を口にした。残り32試合で首位を走る広島とのゲーム差は今季最大の5という危機的状況。しかし、今季ビジターで打率・193に対し、大歓声を浴びるホームゲームでは・301の“お祭り男”森下に期待は高まる。得点圏打率リーグ3傑に名を連ねる佐藤輝、大山との中軸トリオで打ち続ける。

 球団初のセ・リーグ連覇に黄信号がともる状況でも、下は向いていなかった。休養日の正午過ぎ。森下は鳴尾浜の寮「虎風荘」から姿を見せた。タクシーに乗り込んだ直後でも気さくに取材に応じた24歳は、20日から始まるヤクルト3連戦を前に、頼もしい言葉を発した。

 「広島も巨人も勢いがあるので、もう全勝の勢いじゃないと(首位は)譲ってくれないと思う。自分たちができる限りのことをやるだけ」

 勝ち続けるしかない。16日からの中日3連戦でチームは2敗1分けに終わり、目下3連敗中。自身は3四球を選んだものの、計12打数0安打と精彩を欠いた。第2、4打席に中飛と遊飛で、チームが3安打1得点だった16日の試合後に岡田監督は「ホームランばっかり狙ってるんちゃう?誰か知らんけど」と名前こそ挙げなかったが、背番号1を指しているような言葉を残した。それも期待の裏返しに他ならない。

 何より、森下はホームゲームで輝きを増す。今季ビジターの打率が・193に対して、・301と1割以上はね上がる。大歓声を浴びれば浴びるほど力を発揮するのだ。現在、チームは今季ワーストタイの4カード連続負け越し中。広島との差は今季最大の5ゲームに広がっていても、3番打者として自身のやるべきことは分かっている。チャンスをつくること、チャンスで走者を還すことだ。

 得点圏打率・3298(97打数32安打)はリーグ2位で、1位は後ろを打つ佐藤輝(・333)、3位タイは5番の大山(・3296)と1~3位を占める。さらに、5試合連続で初回に安打を放っている1番・近本、23犠打でリーグ2位の2番・中野も含め、頼もしい先輩が前後にそろっている。

 「クリーンアップを打ったりすることが多いので、得点を取らないと勝てない。打点だったり、自分が得点として帰ってきたり、というのは大切。残り試合も少ないので、やれることをしっかりやるしかない」

 20日の相手先発・吉村は今季の対戦打率・375(8打数3安打)と好相性。前回8日には1点ビハインドの4回に同点ソロを左翼席へ放ち、逆転勝ちへの呼び水となった。シーズンは残り32試合。ここぞで森下が打てば、逆転Vへの視界が開けてくる。 (石崎 祥平)

 ○…3連敗中の阪神は首位広島と今季最大の5ゲーム差。プロ野球の最大ゲーム差からの逆転優勝は63年西鉄(現西武)の14.5ゲームがあるが、阪神の過去6度のリーグ優勝で最大は64年7月26日の時点で大洋(現DeNA)につけられた6.5ゲーム。最短であす21日に“デッドライン”を越える。

 ○…一方、20日から臨む京セラドームでのヤクルト3連戦は、夏のロード中に同球場で初めて対戦した98年から全9カードで勝ち越し。10年8月14日から16連勝中の吉兆カード。連勝記録を更新して逆転Vへの足がかりとなるか。

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