【王位戦】藤井王位 5、7筋で攻勢 1筋からは端角 渡辺九段はカウンター狙いか

王位戦第4局2日目に臨む藤井聡太王位（日本将棋連盟提供）

　将棋の藤井聡太王位（22）＝王将を含む7冠＝に渡辺明九段（40）が挑む第65期王位戦7番勝負は20日午前9時、佐賀県唐津市の旅館「洋々閣」で第4局2日目が指し継がれ、午前12時半、昼食休憩に入った。

　局面は後手藤井が5、7筋で攻勢をかけ、角は1筋から端角で活用。8筋の飛車も渡辺陣をにらみ、どう突破するかの押し引きが続いている。

　対して渡辺は先手ながらカウンター狙いの構え。駒割りは銀桂交換の駒損、角は自陣へ押し込められた状態ながら、藤井の攻めが切れた後の反撃機をうかがっている。

　ここまでの対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井が勝てば5連覇へ王手、渡辺ならスコアはタイになり改めて3番勝負となる。藤井には今期連続獲得5期による永世王位資格がかかっている。7月に獲得した永世棋聖に続く2つめの永世称号で、先月22歳の誕生日を迎えたばかりながら、ダブル永世へ王手をかける可能性がある。

　昼食は渡辺が佐賀牛シャトーブリアン丼（ご飯少なめ）、藤井は佐賀牛ロコモコ（ハンバーグプレート）。持ち時間8時間から渡辺は5時間45分、藤井は5時間8分消費した。