【ボクシング】武居「絶対KO」で勝つ 先輩・井上尚弥から比嘉対策伝授される

サンドバッグ打ちをする武居

　◇WBO世界バンタム級タイトルマッチ　王者・武居由樹≪12回戦≫同級1位・比嘉大吾（2024年9月3日　有明アリーナ）

　王者・武居が20日、神奈川県横浜市内のジムで公開練習を行った。

　シャドーとサンドバッグ打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露した王者は「調子はいい。試合前にはよくケガをしていた。今回はケガなくここまでしっかり走り込んできた。体重もあと4キロで射程圏内」と好調をアピール。対戦相手の比嘉のトレーナーで大橋ジムでもトレーニングを見ていたことのある野木丈司トレーナーも偵察に来ており、「大吾さんも調子がいいと聞いている。仲間だが、勝負なのでリスペクトを持って倒したい」とKO勝利を誓う。

　偉大な先輩からも比嘉対策を伝授された。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上は、21年2月にスパーリング形式で行われた3分×3回のエキシビションマッチで比嘉と対戦。井上が技術の違いを見せつけ、圧倒する内容だった。

　武居は「当てないマス（スパー）をやった時にアドバイスは何個かいただいた。それをもちろんイメージしながら練習している」と比嘉対策は万全。内容については「当然それは言えません」と言葉を濁した。初防衛へ向け王者は「絶対KO。自分だけ当てて倒したい」と相手が倒れるところしか頭にない。