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為末大氏 パリ五輪で問題の誹謗中傷に私見「いきなり有名人に」「2件ならいいけど500件来たら…」

スポニチアネックス / 2024年8月20日 18時9分

元陸上選手の為末大氏

 陸上400メートル障害の元日本記録保持者で、五輪3大会出場の為末大氏(46)が19日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演し、パリ五輪で世界的問題になった選手への誹謗(ひぼう)中傷について自身の意見を語った。

 五輪ではSNSを通じての選手への誹謗中傷が問題となり、大会期間中には日本オリンピック委員会(JOC)が声明を出す異例の事態となった。また国際オリンピック委員会(IOC)は、期間中に8500件を超える誹謗中傷の書き込みがあったと調査結果を発表した。人工知能(AI)が検知し、自動削除する仕組みを構築したが、それでも誹謗中傷は止まらなかった。

 為末氏は「かわいそうですよね。選手は」とつぶやいた。自身が現役を過ごしたころと比較し、「きっと居酒屋で言われていたんだと思う、僕らの時代は」と回想。「それはそれで感想としていいのかもしれないけど、見えるようになっちゃっている。選手は目にしますからね。かわいそうですよね」と、選手自身の元に届いてしまう現実に同情した。

 一般的には根拠のある指摘、考え方は批判ととらえられるが、侮辱を伴った文言は誹謗中傷になると考えられる。その線引きについて、為末氏は「傷付くかどうかと、誹謗中傷のラインって、そんなにセットじゃない気がする」と自身の見解を述べた。さらに「やっぱり量ですよね。“私、あの人嫌い”というのはたぶん誹謗中傷にはらない。2件ならいいけど、500件来たら、(心に)きますよ」と、中傷の数の問題を挙げた。

 五輪に出場するアマチュア選手の多くは、大学や実業団などに所属し、一般人とさほど変わらないというのが、元アスリートの為末氏の考え方。「オリンピック選手って華やかに見えますけど、おおむねほとんどの選手は一般の会社員と同じ生活をしている。給与もそのくらいだし」と解説した。

 そんな選手たちに浴びせられる多くの声には、時として中傷も含まれる。「アマチュア、マイナー競技を一生懸命頑張ってきて、いざオリンピックになると、どーんといきなり有名人に(なる)。あまり有名人でも浴びないくらいの瞬間の注目度で浴びますから」。突然、大量の中傷が届く、選手の負担を慮った。

 為末氏の願いは、プラットフォーム側や競技界側の抜本的対策。「プラットフォーム側の責任もあるし、いろいろやらなければいけないですけど、それでも限界もあるだろうから、スポーツ界は本気でここの領域は対策しないと、選手はかわいそうだなと思います」と願っていた。

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