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渡辺明九段 「まずい将棋を指してしまった」 藤井王位に連敗 シリーズ1勝3敗で初の王位へ崖っ縁

スポニチアネックス / 2024年8月20日 18時30分

王位戦第4局に臨む渡辺明九段(日本将棋連盟提供)

 将棋の第65期王位戦第4局は20日、佐賀県唐津市の旅館「洋々閣」で2日目が指され、先手の挑戦者・渡辺明九段(40)が後手の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=に敗れた。渡辺は初の王位を狙うが、シリーズ成績は1勝3敗となり後がなくなった。藤井は7月1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第5局は27、28日に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われる。

 1日目の戦型は矢倉で進行。両者の対局で矢倉へ進んだのは昨年6月1日に決着した名人戦第5局以来1年2カ月ぶり。封じ手では渡辺が、08年竜王戦第2局での2時間13分などを超える自己最長の2時間37分の長考に沈んだ。

 7月6、7日に愛知県名古屋市で行われた開幕局は千日手指し直しの末、藤井が終盤の大逆転で先勝。同月17、18日に行われた第2局では渡辺に2023年5月の名人戦第3局以来、431日ぶりの黒星を喫していた。同月30、31日に行われた第3局では、藤井が22歳初陣を白星で飾りシリーズ2勝目を挙げた。

 対局後、渡辺は「序盤の早いところでまずくしてしまったので、先手盤としては、まずい将棋を指してしまったなっていうところですね」と振り返った。

 次局に向けては「あまり日程はないですけど、できる準備をして臨むしかないかなと思います」と意気込んだ。

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