ヤクルトが3位・阪神に敗れCS圏から9ゲーム差…初回3失点の吉村に高津監督「煮え切らなかったね」

＜神・ヤ＞7回途中、吉村の交代を告げる高津監督（撮影・後藤　大輝）

　◇セ・リーグ　ヤクルト3ー8阪神（2024年8月20日　京セラD大阪）

　ヤクルトが敵地で阪神に敗れ、2連敗となった。誤算だったのは先発の吉村。初回に1安打2四球で2死満塁のピンチを招くと、5番・前川に押し出し四球を与えて早々と先制を許した。続く木浪には右翼線への2点打を浴び、いきなり3失点という苦しい立ち上がりになった。

　2回以降は立ち直って6回1/3を4失点にまとめたものの、肝心の打線が相手先発・才木を攻めあぐねた。7回まで3安打無得点。降板後の9回に3点を奪う意地をみせたものの、8点のビハインドを背負う状況では遅きに失していた。

　7敗目（5勝）を喫した吉村は「（初回は）カウントをどんどん悪くして、丁寧にいきすぎた部分があった。チームに流れをもってこられず申し訳ない」と猛省。高津監督も「何て言ったらいいかな、恐怖心に耐えられなかったんだろうね。打たれることの。煮え切らなかったね。防御率3位の投手（才木）のが相手に投げているわけで、（午後）6時20分から3点を追いかけないといけないと思うと、それは厳しい」と険しい表情だった。

　3位・阪神とのゲーム差は9に広がり、また一歩CS圏から遠のいた。