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阪神・才木 プロ8年目で初10勝 躍進支えたメンタルトレーナー「心を整えて」集中力アップ

スポニチアネックス / 2024年8月21日 5時18分

<神・ヤ>「TORACO DAY」のこの日、ヒーローの才木(左)と木浪はハートのポーズで記念撮影(撮影・椎名 航)

 ◇セ・リーグ 阪神8―3ヤクルト(2024年8月20日 京セラD)

 阪神は20日、ヤクルト戦(京セラドーム)に8―3で快勝し、1分けを挟んだ連敗を3で止めた。先発・才木浩人投手(25)が7回3安打無失点の好投で、キャリア初の2桁10勝目。今季チーム連敗中の登板7度目で無敗の5連勝を飾り、連敗ストッパーの本領を発揮した。今季最長ブランクの7試合ぶりに先発投手に勝ち星が付き、本来の勝ち方を取り戻した猛虎。「8月の京セラドームでのヤクルト戦」も17連勝と好相性も追い風に、首位・広島とのゲーム差「5」を死守した。

 よみがえった姿で節目の1勝を手にした。直球で押し、フォークで空振りを奪う。才木が本来のスタイルで7回無失点の快投。自身初の10勝目を挙げた。

 「前回、前々回は情けない投球をしてしまった。0で抑えられていい修正ができた」

 計9失点だった前回までの直近2試合から復調し「しんどいなと思ったけど、見てくれてるファンもいる。せっかく投げるなら楽しんで」と腕を振った。

 今季の白星量産の要因を心技体で表すならば「技」は今春キャンプから精度が向上したスライダーで、「体」は球威アップを狙って昨オフから体重4キロ増に成功した肉体改造。そして、シーズン中に大きな進化を遂げたのが「心」の部分だ。

 5月5日の巨人戦。敵地で4回まで「0」を並べるも、5回に4安打を集められて2失点し、この回限りで降板となった。「4回の時点でこのペースで行ったらワンチャン9回までいけるな、とか考えてしまったんです。防御率がどうとか、1点取られて“最悪や”とか。その前後でも試合に集中できないことが、ちょこちょこあって。これは良くない傾向だなと思っていた」

 そこからメンタルトレーナーと契約し、指導を受けるようになったのは5月下旬。「事務所に行ったり、オンラインで試合の振り返りをしたり。結構、おもしろいんですよ」と「心を整える」ことが1週間の調整ルーティンに加わった。「メンタルって強い、弱いじゃないんですよ。集中できるところで集中できる柔らかさとかが、すごく大事。“今はここだよ”と自分と会話するんです」。そう真剣に語った上で25歳は“オチ”を付けることも忘れなかった。

 「西武戦でノーヒットだった時も“そうじゃないぞ”“目の前のバッターに集中しろ”って言い聞かせてたら足つったっす(笑い)。メンタルじゃないとこ、きたっす…」

 7度目となったチーム連敗中の登板も見事ストッパーを務めた。7試合ぶりに先発投手にも白星が付き、逆転優勝を狙うチームの逆襲態勢を整えた。この日の7奪三振で今季115奪三振とし、巨人・戸郷と並ぶリーグトップにも立った。

 「ボサボサでしたけど、めんどくさくて切らなかった」という伸び切った髪の毛も、ようやくカットの予約を入れたそうだ。チーム、そして自身の負の連鎖も“さっぱり”断ち切った背番号35が息を吹き返した。(遠藤 礼)

 ○…阪神が連敗を3で止め、5カードぶりのカード初戦白星を飾った。先発の才木は、今季チームの連敗中に登板すれば5勝無敗、チームは7戦全勝の連敗ストッパー。加えて、夏のロード中に京セラドームで行うヤクルト戦は10年8月14日から17連勝と、2つの吉兆データが勝利を後押しした。

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