【甲子園】青森山田 京都国際の左二枚看板“返り打ち”だ!青森大会でプロ注目サウスポー3人攻略
スポニチアネックス / 2024年8月21日 5時0分
◇第106回全国高校野球選手権
休養日だった20日、4強入りした各校が調整を行った。春夏通じ初の4強入りを果たした青森山田は、今春選抜1回戦の雪辱に燃える京都国際との再戦。左腕2投手で3戦連続完封勝利中の難敵を攻略し、青森県勢悲願の初優勝への挑戦権を目指す。
返り討ちの準備は整った。青森山田ナインは、西宮市内のグラウンドで打撃練習を中心に調整。左投手を相手に打ち込んだ橋場公祐主将(3年)は「相手は春のリベンジで感情むき出しに来ると思うが、今まで通り相手に合わせず戦えれば」と、静かに闘志を燃やした。
3月21日の選抜初戦で京都国際に4―3のサヨナラ勝利。左腕・中崎琉生(3年)から7安打で4点を奪って、8強入りへの勢いをつくった。153日ぶりの再戦。相手は中崎に西村一毅(2年)が加わった左の二枚看板で3戦連続完封勝利を飾って勢いに乗る。
だが、左腕撃ちならライバルとの対戦経験が生きる。青森大会準々決勝では八戸学院光星の洗平比呂(あらいだい・ひろ=3年)と岡本琉奨(るい=3年)、準決勝では八戸工大一の金渕光希(3年)とプロ注目左腕を次々と攻略。兜森崇朗監督も「県内の左ピッチャーに対応できたのはチームの財産」と自信をのぞかせた。
夏の甲子園で青森勢は京都勢に過去4度の対戦で1勝3敗。勝利は69年準々決勝で、三沢が平安(現龍谷大平安)を2―1で下しただけだ。その年、三沢は青森勢初の決勝進出。再試合の末に松山商に敗れて準優勝に終わった。12年夏の光星学院(現八戸学院光星)まで、春夏通算5度の決勝進出で届いていない甲子園の頂点へ。「ここまで来たからには残り2つ、必ず勝ちたい」と橋場主将。まずは学校初の決勝進出という新たな歴史に挑戦する。(村井 樹)
▽今春の選抜1回戦での青森山田VS京都国際戦 青森山田は初回、4番・原田純希(3年)らの適時打で2点先制。1点差の5回は佐藤隆樹(2年)の右前適時打で3―1とした。だが8回、エース関浩一郎(3年)が四球と適時失策など1安打で2点を失い同点となった。9回1死からは木製バットを使用する吉川勇大(3年)が中越え三塁打し、続く伊藤英司(2年)の左前適時打で4―3でサヨナラ勝ち。京都国際は中崎琉生(3年)が9回途中7安打4失点だった。
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