なでしこ池田監督退任…後任はU20狩野監督、宮本ともみ氏が浮上 外国人招へいも

なでしこジャパン・池田監督

　日本サッカー協会は21日、女子日本代表「なでしこジャパン」の池田太監督（53）が契約満了に伴い退任すると発表した。池田監督は協会を通じ「なでしこジャパンとしてさらに上に進み、選手と共にここから先の景色を見たかったです」などとコメントした。

　東京五輪後の21年10月に就任した同監督は世代交代を進めながら攻守にアグレッシブなサッカーで一定の成果を残したが、23年女子W杯、今夏のパリ五輪はともに8強止まりだった。日本協会は8月で契約が切れる池田監督に対して延長の申し出をしなかった。都内で取材対応した佐々木則夫女子委員長は「ベスト8を突破して、日本で女子サッカーが話題になるところまで引っ張ってほしかったという評価。今回はシフトチェンジする方向を考えた」と説明した。

　後任候補にはU―20女子代表の狩野倫久監督（48）、池田監督の下でコーチを務めた宮本ともみ氏（45）らが挙がっているが、佐々木委員長は「日本の指導者のみならず、世界に広げて検討を始めている」と女子では初となる外国人監督を招へいする可能性にも言及。10月26日に五輪後最初の国際親善試合が控えているものの、「あまり慌てないで進めていきたい」と時間をかけて選定作業を行う考えを示した。