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新庄流甲子園戦法さく裂!日本ハム 今季最多4犠打で連勝「やらんやろうという時にやる」

スポニチアネックス / 2024年8月22日 6時1分

<ロ・日>3回、水野は三塁前にバント(撮影・長久保 豊)

 ◇パ・リーグ 日本ハム7―1ロッテ(2024年8月21日 ZOZOマリン)

 日本ハム・新庄剛志監督(52)が21日、ロッテ戦で高校野球ばりのバント攻撃を仕掛けた。1点を追う3回無死二塁から連続犠打で敵失を誘発すると4、5回も犠打を決めた。3イニング連続の今季最多4犠打に加え、フランミル・レイエス外野手(29)の13号2ランもあり、大技小技で快勝。2、3位の直接対決は前回対戦から4連勝とし、ライバルを2ゲーム差と引き離した。

 泥くさく、1点を取りにいく。その姿勢は、まるで最後の夏に懸ける高校生のようだった。日本ハムが今季最多タイの4犠打に、5本の長打を絡めて7得点を奪い大勝。大技小技で3位ロッテとの2位争いに連勝を飾り、新庄監督は涼しい顔で振り返った。

 「点を取りにいくための策。ただそれだけ。レイエスを含め全員にバントあるよ、と伝えている」

 1点を追う3回。無死二塁で水野の犠打が三塁手・中村奨の送球ミスを誘って同点に追いつくと、なおも無死二塁で今度は水谷が投前のバントを決めた。前日に先頭打者弾を放った男の意表を突くプロ初犠打。相手先発・メルセデスのファンブルも誘い、松本剛の併殺打の間に勝ち越しに成功した。

 確かな自信があった。14日のロッテ戦でもメルセデスから2者連続スクイズを成功。バント処理が苦手なことを見抜いており、新庄監督は「まあ、ここでやらんやろうという時にやる」とニヤリ。しかし、内心は「ドキドキですよ。水谷君に初めて(バントのサインを)出すから」と、笑って振り返った。

 ただ、信頼もあった。新庄監督は日々、バント練習に取り組む水谷を確認済み。「ちょっと意表を突くじゃないけど、したらめちゃくちゃうまかったという」と、冗談交じりに絶賛した。水谷自身も「ソフトバンク時代はバントができなければ3軍落ちすることもあった。準備はできていたので動揺することなく、やってきたことをできた」と、胸を張った。

 4回は一転して、レイエスがメルセデスから豪快に2週連続アーチとなる13号3ラン。10戦5発の量産モードに突入し、ロッテ戦は6発目となるキラーぶりで相手左腕を攻め立てた。再び5回は無死二塁から松本剛が犠打を決め、四球を挟んで1死一、三塁から清宮が右前適時打を放つなど、着実に「泥くさい1点」を積み重ねていった。

 これでチームは貯金11とし、ロッテを2ゲーム差に離した。新庄監督は言う。「とにかく得点圏に進めて走者を還すだけ」。その目は就任3年目で初のクライマックスシリーズを見据えていた。(清藤 駿太)

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