宝塚歌劇団月組新トップコンビ、プレお披露目全国ツアースタート

プレお披露目公演「琥珀色の雨にぬれて」の宝塚歌劇団月組新トップスター鳳月杏（右）と天紫珠李（C）宝塚歌劇団

　宝塚歌劇団の月組新トップスター・鳳月杏（ほうづき・あん）と新トップ娘役・天紫珠李（あまし・じゅり）のプレお披露目公演「琥珀色の雨にぬれて/Grande　TAKARAZUKA　110！」の全国ツアーが22日、大阪・梅田芸術劇場でスタートした。

　「琥珀色…」は第一次大戦直後のパリを舞台に貴族の青年クロード（鳳月）と神秘的な女性シャロン（天紫）との大人の恋を描き、1984年の初演以来、何度も再演された名作。

　鳳月は入団19年目と平成以降最も遅咲きのトップながら、長い手足を武器にしたダンス、歌、芝居と3拍子そろった実力派。今回も難しい役どころを大人の色気たっぷりに演じ、客席のため息を誘った。

　さらに、最後のパレードで、トップの象徴でもある大きな羽根飾りを背負った鳳月が登場すると、感極まって涙をぬぐうファンの姿も。鳳月はカーテンコールでトップスターとして初めて舞台に立つ感覚に触れ「今日はどのような気持ちになるのか、想像しても想像できなかったのですが、いつもと変わらない共演者の笑顔とお客さまの温かい拍手のおかげで心から楽しく舞台に立つことができました。この気持ちを大切に、日々公演を務めてまいりたいと思います」とひょうひょうと語り、大きな拍手を浴びた。公演は25日まで同劇場で行われ、四日市、仙台、札幌など全国9カ所で9月16日まで行われる。