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広瀬すず×カズオ・イシグロ氏 ノーベル文学賞受賞作家の原作「遠い山なみの光」 日本製作で初映画化

スポニチアネックス / 2024年8月23日 7時0分

主演を務める広瀬すず(撮影:伊藤彰紀)

 女優の広瀬すず(26)が、ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ氏(69)のデビュー小説を映画化する日英合作「遠い山なみの光」に主演する。

 1950年代の長崎と80年代の英国を舞台に、原爆を体験した女性・悦子が抱える記憶の秘密に迫るヒューマンミステリー。イシグロ氏の小説の映画化で、日本が製作に携わるのは初めて。19年「蜜蜂と遠雷」などで知られる石川慶監督(47)がメガホンを取る。

 広瀬は、戦後の長崎で懸命に生きる50年代の悦子役。石川監督は「キャストの中心に立つ女優、主演として信頼して預けられる圧倒的な求心力のある女優さんという確信があった」と起用理由を語った。自身の撮影を終えた広瀬は「不安感を抱きながら演じる、そんな日々でした」と述懐。だが、「難しくて悩みながらでしたが、不穏な緊張感があるたびに悦子に近づいているのを確信し、心強い座組の中でお芝居ができたことが宝物のような時間でした」と充実感をにじませた。

 石川監督は「紛れもなく、戦後の長崎に生きた悦子そのものでした」と絶賛。イシグロ氏も「国際的な舞台において今最もエキサイティングな若手俳優の一人」と高く評価している。イシグロ氏は今回、自らエグゼクティブプロデューサーを務める。「この物語は、日本の若い世代の人たちで映像化されるべき」と背中を押された石川監督は「イシグロさんのお言葉が、この大きな原作に立ち向かう勇気を与えてくれた」と感謝している。

 戦後80年の節目を迎える来年夏に公開予定。長崎生まれのイシグロ氏は「第2次世界大戦の惨禍と原爆投下後の急激に変化していく日本に生きた人々の憧れ、希望、そして恐怖を描いている物語。あの忌まわしい出来事の終結から80年を迎えるこの時期に公開されるのがふさわしい」と期待。広瀬も、「希望を捨てず、光に向かって。気が早いですが、皆さまに届く日が待ち遠しいです」と胸を高鳴らせている。

 ≪イシグロ氏映画化 過去に真田広之やホプキンスら出演≫イシグロ氏原作の映画化では、93年の英作品「日の名残り」はアンソニー・ホプキンス(86)主演で、アカデミー賞で8部門にノミネート。10年「わたしを離さないで」は米映画でキャリー・マリガン(39)らが出演した若者たちの群像劇。脚本を手掛けた05年の英・米・独・中国合作「上海の伯爵夫人」には真田広之(63)が主要キャストの一人で出演している。22年「生きる LIVING」は黒澤明監督の「生きる」のリメークで脚本を担当した。

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