関本賢太郎氏　阪神・大山の13号はイメージ通りにスライダーをひと振りで仕留めた

スポニチアネックス / 2024年8月23日 5時16分

関本賢太郎氏

　◇セ・リーグ　阪神2―5ヤクルト（2024年8月22日　京セラD）

　【関本賢太郎　視点】2試合連続本塁打で、5試合連続マルチ安打と好調を持続している阪神・大山に、いかにしてチャンスをつなげられるか。きょう23日からの広島との直接対決のポイントは、そこだ。

　8回の13号ソロはイメージ通りにスライダーをひと振りで仕留めることができた。いい感触で広島入りする。打席での工夫も、うかがえた。指1本分くらい右手と左手を離して今はバットを振っている。おそらくヘッドの返りが遅く、ボールのつかまりが悪かったところを修正するための試み。これでヘッドが走る形になり、結果も伴っている。

　大山を中心にして、得点をする形は崩れていない。攻撃力には広島との差は感じない。相手のカウント球を早めに狙う今の流れを継続してほしい。それぞれが1試合トータルではなく「1打席目に打つ」の意識を高めて準備することも大事だ。3連戦で広島の背中が見える形にして、9月13日からの2連戦でひっくり返す。これを具体的にイメージして臨んでほしい。（スポニチ本紙評論家）