【甲子園】今大会初失点の関東第一・坂井「最高の喜びで終わりたかった」 プロ志望届は監督と相談
スポニチアネックス / 2024年8月23日 14時52分
◇第106回全国高校野球選手権大会・最終日 決勝 関東第一 1―2 京都国際(2024年8月23日 甲子園)
関東第一の最速151キロ右腕、坂井遼(はる=3年)が決勝で初失点を喫した。先発・畠中鉄心(3年)との交代で7回からマウンドへ上がったが、延長10回タイブレークで無死満塁から押し出し四球を与えて降板。3番手の大後武尊(3年)が右犠飛で2点目を奪われた。
試合後、涙でスタンドにあいさつした坂井は「悔しいですね。自分のせいです」と切り出し、涙の理由を「最高の仲間たちとできて、最高の監督もいて、最高の場所で投げられて、最高の場所でできたので、最高の喜びで終わりたかったんですけど、悔しいという思いがあって、その涙だと思います」と説明。「全力を出し切ったと思うので、自分は悔いはないです。疲れとかはないです。ベストでした」と言い切った。
今大会は全て救援で無失点を続けていたが、決勝のマウンドは「言葉では表せられないぐらい凄い場所でした」という。3イニング目に入った9回から球が高めに浮いて死球も与え「力んでしまった。弱い自分が出たなという感じです」と振り返り、「絶対抑えるという気持ちで(マウンドに)上がりました。(先発の)畠中からは”任せたぞ”と言われて、畠中が本当によく抑えてくれて、それに応えることができなかったので、申し訳ないという気持ちです」と肩を落とした。
甲子園については「人生が変わる場所だと思います。甲子園の力というか、そういうのをもらった甲子園だったなと思います」と総括。進路について問われると「(プロ)志望届を出すか出さないかはもう少し監督さんと話そうかなと思います。プロ野球選手になれたとしたら、活躍できる選手になりたいです」と話すにとどめた。甲子園の土は「凄い持ち帰った」と明かし、「後輩たちにはあげる予定はないんですけど、少年野球の子とかにあげようかなと思っています。本当だったら自分で行って取ってほしいんですけど、高校野球は楽しいので、それを伝えたいなと思います」と話した。
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