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ドヘニー「かませ犬」覆す! 尚弥Vオッズ1・02倍も大番狂わせに自信「何も心配はない」

スポニチアネックス / 2024年8月24日 4時33分

成田空港着便で来日したドヘニー

 ◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥《12回戦》 WBO2位TJ・ドヘニー(2024年9月3日 有明アリーナ)

 来月3日に世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)に挑戦する、WBO世界同級2位TJ・ドヘニー(37=アイルランド)が23日、練習拠点の米国から成田空港着便で来日した。戦前の予想は井上尚の圧倒的優位ながら、過去には何度も下馬評を覆して金星を挙げており、今回も大番狂わせを起こす自信をみなぎらせた。

 黒のキャップをかぶり、短パン姿で到着ゲートに現れたドヘニー。報道陣に囲まれると「アンデスピューテッド(4団体統一戦)だぜ!?夢がかなった」と興奮気味。「全てにおいて素晴らしいボクサー」と敬意を表す井上尚への挑戦が待ち切れない様子だ。

 元世界王者ながらピークを過ぎた37歳。戦前の予想では圧倒的不利だ。英大手ブックメーカー・ウィリアムヒルのオッズは、23日時点で井上尚の勝利1・02倍に対し、ドヘニー勝利は15倍。格下であることは本人も認めながら「アンダードッグ(かませ犬)だったことは過去には何度もあったし、それを覆してここまで来ている。何も心配はない」とニヤリ。18年には元世界王者の岩佐亮佑(セレス)に判定勝ちでIBF同級王座を獲得。昨年10月には井上尚のスパー相手を務めていた元アマ全米王者の若手ホープ、ラミドに1回TKOで勝った。もちろん今回は格も強さも段違いだが、大金星をつかむ準備はしてきた。

 母国アイルランドを離れ、18年の岩佐戦以来、恒例の米スプリングフィールドで約10週間の集中合宿を行い「全てにおいてカバーできる対策をしてきた。タフな試合になるだろう」。失うものはない元世界王者。前戦のネリ以上に脅威となる可能性は十二分にある。

 ◇テレンス・ジョン・ドヘニー 1986年11月2日生まれ、アイルランド出身の37歳。12年4月にプロデビュー。18年8月に岩佐亮佑(セレス)に判定勝ちしIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得(防衛1)。23年6月に中嶋一輝(大橋)に4回TKO勝ちでWBOアジア・パシフィック同級王者となるなど、対日本人は3勝2KOの“日本人キラー”。身長1メートル66、リーチ1メートル73の左ボクサーファイター。

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