ソフトバンク・小久保監督興奮「流れが来た」4回に3番・栗原&4番・山川の2者連発などで一挙5点

＜日・ソ＞4回、ソロを放つ栗原（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク6－5日本ハム（2024年8月23日　エスコンF）

　“クリヤマ”弾から劣勢を一気にはねのけた。ソフトバンクは0―5の4回に一挙5点を奪って同点に追いついた。口火を切ったのは3番・栗原だ。先頭で福島のスライダーを強振すると、大きな飛球は右中間席に舞い降りた。「ビハインドの展開でチャンスメークをしようと。結果的にいい形となって良かった」。8日のロッテ戦以来となる13号ソロで反撃ののろしを上げると、4番・山川も見事な一発で続いた。

　「完璧。球が強く、差し込まれるので追い込まれてからのタイミングだけを意識しました。栗原のホームランの流れに乗ることができて良かったです」

　カウント2―2から低め直球をコンパクトなスイングで仕留めた。16日のロッテ戦以来5試合ぶりの28号ソロはエスコンフィールド9試合目での初本塁打となった。8日のロッテ戦以来4度目のアベック弾で試合のムードが一変。柳町、周東、牧原大のタイムリーが飛び出して同点とした。

　栗原は左臀部（でんぶ）違和感で15日の西武戦から3試合スタメンから外れていた。18日のロッテ戦から3番に復帰して以降の初アーチ。小久保監督も集中打を興奮気味に振り返った。「有原があんな形になった次の回ね、ホント打線がよくつながった。流れが来たし、あの回で同点までいけたのは大きい」と喜んだ。

　山川は28本塁打、82打点でリーグ2冠を独走中だ。凡退した打席を振り返り「勝てたので良かったけど、最後まで（球を）もうちょっとつかまえたい。まだ試合あるので継続したい」と話した。絶対に諦めない姿勢で白星をつかみにいく。