ダル戦列復帰の可能性が高まったパドレス 強みは投手力に加え、チームの高打率とコンタクト能力

パドレスのダルビッシュ

　ダルビッシュ有投手（37）が制限リストから負傷者リストに移行し、戦列復帰の可能性が高まったパドレスについて、スポーツ専門局「ESPN」電子版が、プレーオフ進出について言及。オッズは95.8％で、世界一の可能性もあるとしている。

　高く評価するのは打率とコンタクト能力だ。ここまでナ・リーグ1位のチーム打率.265だが、加えて三振率は17・5％でMLBで最も低い。2位はロイヤルズの18.4％、3位はアストロズの19.2％、4位はガーディアンズの19.7％、5位はダイヤモンドバックスの20.0％だ。昨季のパドレスは得点圏で苦労したが、今年は見事に打撃を改善、きちんとコンタクトできるようになった。

　2年連続首位打者のルイス・アラエスの加入が大きいが、ジュリクソン・プロファーがキャリアで最高のシーズンを送っていること、三振の多かったベテラン、トレント・グリシャムに代えて、新人のジャクソン・メリルを抜擢したことも大きい。

　ちなみに三振率の低さは近年の世界一チームの重要な要素で、22年のアストロズは19・5％で2位、20年のドジャースは20・3％で3位、18年のレッドソックスは19・9％で3位、17年のアストロズは17・3％で1位だった。

　加えて投手陣が素晴らしい。トレードデッドラインでブルペンを補強、タナー・スコットとジェーソン・アダムを加えたが、クローザーのロベルト・スアレスを筆頭に、事実上、パドレスには3人の守護神がいることになった。

　ローテーションのトップに位置するディラン・シースとマイケル・キングのワンツーパンチも素晴らしい。ここに最近ジョー・マスグローブが戻ってきた。ダルビッシュもすでに投球練習を再開しており、強力なポストシーズンローテーションを組むことが可能になった。