TUBE ハマスタ35回目単独公演 来年は大谷の偉業に続くハワイで「40―40」!?

熱唱するTUBE・前田亘輝（撮影・沢田　明徳）

　TUBEが24日、横浜スタジアムで夏の恒例となった野外ライブを開催した。“ホーム”のハマスタで、節目となる通算35回目の公演。約2時間半に及ぶ熱いステージで新たな夏の思い出を刻んだ。

　約3万4000人の大観衆によるTUBEコールと手拍子に迎えられ、ステージにせり上がった4人。ライブの定番曲「海の家」からスタートすると、上空を覆った厚い雲を吹き飛ばすような大歓声が起きた。

　前田亘輝（59）は「ハマスタライブは、TUBEにとっての大みそか。ここで全て出し切る」と宣言。「あー夏休み」「シーズン・イン・ザ・サン」などのヒット曲を含む全22曲を響かせ、花火や巨大噴水といったド派手な演出でファンを喜ばせた。

　さらに「TUBEにしては珍しい」というゲストを招いての共演も披露。男性ユニット「DA　PUMP」とはコラボした最新曲「真夏のじゅもん」を、演歌歌手の北山たけし（50）とは提供曲「夏の終わりが来る前に」を歌った。

　来年は節目のデビュー40周年。前田は「ここまでやれると思ってなかった」と明かし「上半期しか活動してないから実質20年。それが長く続いた秘訣（ひけつ）かも」といたずらっぽく笑った。

　デビュー記念日の来年6月1日には、05年以来20年ぶりとなるハワイ公演を行う。この日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平（30）が「40本塁打、40盗塁」を達成。本番前の取材対応で記者から「40周年のハワイ公演で40曲歌って“40―40”を」と向けられた前田は「そんなに歌ってたら朝になっちゃうよ」と笑い、角野秀行（59）は「メドレーならやれるかな」とノリノリだった。

　アンコールでは前田がDeNAのユニホーム姿で登場。デビュー39年にちなんだ背番「39」をつけ「暑さは年々増してますが、来年ぐらいまでは夏の野外をやりたい」と呼びかけた。記念イヤーに向け期待は高まるばかりだ。　（高原　俊太）

　【TUBEの球場公演】　

　▽横浜スタジアム　1988年8月17日に初開催。夏の恒例行事として91～2020年まで30年連続開催。通算公演回数35回は歴代最多。20年は新型コロナウイルスの影響で、初の無観客でのオンラインライブを敢行

　▽甲子園　91～15年まで25年連続で開催。20年に新型コロナの影響で公演中止となり、今年7月13日に甲子園100周年記念事業の一環として9年ぶり開催

　▽ナゴヤ球場　92～02年まで11年連続で開催。01年が最後となる予定だったが、建て替えで取り壊し工事が遅れたため、02年8月に同所でラストライブを開催

　▽アロハ・スタジアム　デビュー15周年記念として00年6月1日に、米ハワイのアロハ・スタジアムで日本人アーティストとして初の単独公演を開催し、約2万人を動員。ハワイでは功績を称え、6月1日を「TUBE　DAY」と制定