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佐々岡真司氏 大瀬良の粘り生んだ会沢の好リード…広島は「目の前の一戦一戦に全員集中できている」

スポニチアネックス / 2024年8月25日 5時3分

<広・神>5勝目を挙げた大瀬良(左)は会沢とともに笑顔(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 広島2-1阪神(2024年8月24日 マツダ)

 【佐々岡真司 視点】広島の先発・大瀬良は決して本調子とは言えなかった。思い切り腕を振ってボールを叩きつけるように切るのではなく、押し込むような感じなので真っすぐのキレがいまひとつだった。それでも変化球を中心に組み立て、特に出塁させたくない1番・近本にカットボールやスライダーでゴロアウトを奪うなど5回2/31失点と粘れたのは経験と、捕手・会沢のリードのおかげだ。

 一方、阪神の先発・門別はもっと真っすぐで押して力でねじ伏せるタイプかと思ったが少し印象が違った。制球もこの日は良くなかった。3回2死二、三塁から末包に痛烈なライナーで右中間に運ばれたが、内角高めを狙ったものが甘く真ん中へ。これがもったいない1球だった…と言えるものではなく、その前の打者・小園の時も左打者の外を狙った真っすぐが抜けて内へ入ってきていた。小園はたまたま痛烈な一直となって助かったが、勝負球の精度を高めないと苦しむだろう。

 是が非でも3連勝したかった阪神と、3連敗だけは回避できれば良かった広島。阪神が初戦を勝利して迎えた第2戦がもつ意味は大きかった。第3戦となる25日の予告先発は広島に相性抜群の大竹と、前回9日の阪神戦で勝利投手となった森。ただ、今季2度目のマウンドとなる。

 勝負のポイントは阪神が1点を追う7回の攻撃だろう。無死一、二塁での木浪のスリーバント失敗がすべて。難しい場面なのはわかるが、見逃せばすべてボール球だったのに、3度ファウルした。ハーン、栗林など勝ちパターンの救援陣がそろう相手にそうそう追いつくチャンスは訪れない。追いかける側のプレッシャーや焦りが出てしまった。

 対照的に大瀬良をスパッと交代させたベンチワークを含め、広島はチーム一丸で落とせない一戦をもぎ取った。数字やゲーム差など考えずに、目の前の一戦一戦に全員が集中できている。(スポニチ本紙評論家)

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