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前「最速40―40」ソリアーノ氏もドジャース・大谷を祝福「本当に実在の人物なのか大谷に触ってみたい」

スポニチアネックス / 2024年8月25日 1時32分

ナショナルズ時代のソリアーノ氏(AP)

 ◇インターリーグ  ドジャース7―3レイズ(2024年8月23日 ロサンゼルス)

 大谷以前の「40―40」最速記録保持者だったアルフォンソ・ソリアーノ氏(48=元ヤンキースなど)がスポニチ本紙の単独取材に答え、大谷の快挙を祝福した。ナショナルズ時代の06年に出場147試合目で「45本塁打、40盗塁」を達成。通算412本塁打、289盗塁を誇るレジェンドは、96、97年に広島でプレーした経験に感謝し、大谷に史上初の「50―50」を期待した。 (取材・構成 杉浦大介通信員)

 大谷が良い投手、良い打者だということは既に分かっていたが、二刀流の選手が走塁でも一流だなんて本当にとてつもないことだ。

 40―40はパワーとスピードを兼ね備えなければできないが、私の場合は40本塁打をクリアすることが難関だった。実際に40盗塁以上は3度クリアしたが、40本塁打以上は06年の1度だけだった。大谷の場合は盗塁の方がハードルが高いのかなと思っていたが、何と同時に達成してしまったのだから驚きだ。

 もちろん、一年を通して健康な体を保つことは必須。体調に気を使い、しっかりとした準備が重要になってくる。偉大な選手であると同時にナイスガイでもある大谷が達成したことを私もうれしく思う。ドミニカ共和国出身の選手からも、大谷の悪い話なんて一度も聞いたことがない。

 投げて、打って、走る。私は大リーグの試合を毎日見ているわけではないが、大谷のハイライトには目を通している。こんな凄い選手は見たことがない。

 まだレギュラーシーズンの試合は残っている。40―40にとどまらず、50―50にだって手が届くのではないか。前人未到の50―50を成し遂げたら、大谷は本当に唯一無二の存在になる。大谷ほどの選手であれば不可能ではない数字。私も見てみたい。そんな記録が生まれれば、野球界にとっても良いことだ。

 ご存じの通り、私は若い頃に広島でプレーした。広島時代はとにかくたくさん練習した。特に走ってばかりで本当に大変だったが、大きく成長できたのは日本でのハードワークのおかげだと思っている。来日した当初は50メートル走のタイムは7・4秒だったが、日本でたくさん走ったおかげで、6・4~6・5秒ぐらいまで速くなった。あれだけ速く走れるようになったのだから、日本での練習が40―40の助けになったのは間違いないよ。

 日本での最初の3カ月は、日本食が全く口に合わなくて困ったものだ。最初は何も食べられなかった。日本にいる間は寿司も食べたことすらなかったんだ。それが日本を離れてから、寿司が大好きになったのだから不思議なものだよ。

 今はフロリダ州のタンパでゆっくり過ごしている。大谷にいつか会うことができたら「君はアンビリーバブルな選手だ」と伝えたい。いや、まずは本当に実在の人物なのか大谷に触ってみたい。彼は人間ではないみたいだから。レッズのデラクルスがやっていたみたいに体に触れて、大谷が本物の人間だと確認してみたいよ。

 ◇アルフォンソ・ソリアーノ 1976年1月7日生まれ、ドミニカ共和国出身の48歳。同国に広島が設立した「カープアカデミー」での活躍が目に留まり、96年に来日。2年間プレーし、通算9試合、打率・118。年俸調停の末に任意引退となり、広島を退団した。その後ヤンキースと契約し、99年にメジャーデビュー。02年には最多安打、盗塁王を獲得した。オールスター戦に7度選出され、04年にはMVP。ナショナルズ、カブスなどを経て14年限りで現役引退。右投げ右打ち。

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