ドジャース・大谷と一問一答 「40―40」は目的ではなく「しっかりと勝つための手段」

＜ドジャース・レイズ＞9回、満塁サヨナラ本塁打となる40号を放ちおどける大谷（撮影・西尾　大助）

　◇インターリーグ 　ドジャース7―3レイズ（2024年8月23日　ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平投手（30）は23日（日本時間24日）、レイズ戦で3―3の9回に日米通じて自身初のサヨナラ本塁打となる40号グランドスラムを放ち、メジャー史上6人目の「40本塁打、40盗塁（40―40）」を達成した。日本選手のサヨナラ満塁弾も初めて。4回に今季40盗塁目の二盗に成功。出場126試合目、チーム129試合目は、ともに過去最速で、史上初の同日快挙到達となった。

　【大谷と一問一答】

　――40号が自身初のサヨナラ弾。

　「初めてとは分からなかった。自分の中では打っているものだと思っていました。打席では何も考えずに勝ちたいな、1本打ちたいなと。ホームに還ってきてから気付いた」

　――クラブハウスの反応はどうだった？

　「みんなお祝いしてくれて。お風呂から上がってきて、そのままみんなお祝いしてくれました」

　――本拠地で「40―40」を達成。

　「ドジャースのファンの前で打ちたいと思っていたので、本当にいい思い出になった」

　――本塁打を狙っていたか？

　「いや、本当に1本、安打でいいので。四球でもいいし、そういう気持ちでいった」

　――打球がフェンスを越えた瞬間は？

　「最初は分からなかった。（中堅手がグラブで）触ってるか、フェンスに当たっているか、分からなかった。審判が（手を）上げてくれて分かった」

　――40―40は意識していたか？

　「（残り）何本くらいかなとはもちろん知っていたが、それが目的にならないように、しっかりと勝つための手段として、盗塁もやりたいと思っている。盗塁に関しては失敗しないことをまず第一に考えながらやりたい」

　――今季の盗塁増加の要因は？

　「ドジャースに来てからいろいろな人と話して、積極的に次を狙っていく姿勢をまずつくりたいなと思っていた。しっかりと自分の足を生かしていく方法をいろいろ探しながらコーチと話して、コミュニケーションを取れているのが一番」

　――この日のキャリアの中での位置付け。

　「トップクラスの思い出になった。もっともっとこれから勝って、記録を塗り替えられるように頑張りたいなと思います」

　――自身満塁本塁打3本は全てレイズ戦。19年にはサイクル安打も達成した相手。

　「たまたまだとはもちろん思う。メジャーの中でトップクラスの投手陣を毎年そろえている。たまたまそういうふうになっている」