ナ・リーグMVP争いはリンドア対大谷翔平か WARではリンドア若干リードも、数字はあくまで「出発点」
スポニチアネックス / 2024年8月25日 7時32分
大リーグ公式サイトのマイク・ペトリエロ記者が24日(日本時間25日)、ナ・リーグのMVP争いがドジャースの大谷翔平投手(30)とメッツのフランシスコ・リンドア内野手(30)の争いになると報じた。
大谷は「40本塁打、40盗塁」を達成するなどMVP争いの筆頭だが、全試合、指名打者での出場で守備には就いていない。フルタイムの指名打者がMVPを獲得したことは過去に一度もない。加えて、8月は不調で、打率.209、出塁率.266、長打率.547というライン。印象としての問題を残る。
一方、有力なライバルだったダイヤモンドバックスのケテル・マルテは足首のケガにより競争から外れそう。盗塁王のレッズのエリー・デラクルスは守備でも素晴らしい選手ではあるのだが、リーグ最多の失策を記録していて、印象が良くない。
リンドア対大谷は攻撃面ではデータサイト「ファングラフス」で見ると、大谷が圧倒していて、53・5得点対26・7得点。一方で守備については遊撃手であるリンドアの15・5得点に対し、守備をしない大谷は-13・6得点。結果ファングラフスのWAR(勝利への貢献度)ではリンドアが6・4、大谷が6・1とリンドアが少しリードしている。
ペトリエロ記者はWARの小数点以下の差はあまり重要ではなく、リンドアと大谷は並んでいると言っても良いという。近年投票者は選ぶにあたって、WARを重視しているが、数字はあくまで出発点であって、終着点ではないと説明する。
実際、22年のナ・リーグはWARでカージナルスのノーラン・アレナドが7・2、パドレスのマニー・マチャドが7・1と上位だったが、MVPに選ばれたのは6・8で3位だったカージナルスのポール・ゴールドシュミットだった。21年もブルワーズのコービン・バーンズが7・6、フィリーズのザック・ウィーラーが7・3、トレー・ターナーが7・1だったが、6・6で5位だったフィリーズのブライス・ハーパーがMVPに選ばれている。20年もパドレスのフェルナンド・タティスが3・3で1位だが、MVPは3・0と2位のブレーブスのフレディ・フリーマンだった。
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