【柔道】30歳・高市未来「正直、満足していない」 今後について言及 パリ五輪メダリストが柔道教室参加

柔道教室に参加した高市（撮影・中村　和也）

　パリ五輪の柔道男女混合団体戦で銀メダルを獲得した30歳の高市未来（コマツ）が25日、横浜市内で行われた全日本小学生柔道育成プロジェクトに参加した。

　柔道教室では寝技などをポイントを抑えながら伝えた。「小学生のキラキラした目とか柔道を楽しむ姿だったりとか、試合でも怖がらずに思い切って技をかける姿に元気をもらえた。改めて柔道の良さを小学生の皆さんに教えてもらった」と振り返った。

　パリ五輪後は夫の賢悟さん（現台湾代表コーチ）のいる台湾に行ったという。「少しゆっくり過ごさせてもらった。これから、あいさつや、お礼をしていきたいなと思っている」と語った。

　パリ大会は金メダル獲得を目標に掲げて臨んだ3度目の五輪だった。女子63キロ級の初戦は大内刈りで技ありを奪った後に寝技で合わせ技一本。順調なスタートを切った高市だったが、2回戦で難敵に苦杯。悔しい2回戦敗退となった。男女混合団体初戦のスペイン戦は女子70キロ級で勝利。決勝のフランス戦では同級でゴールデンスコアの末に敗れたが、東京大会に続く銀メダル獲得となった。

　今後については「ロサンゼルス五輪を目指しますとは言わないというか、そこまでは今考えていない」としつつ、「違う目線で柔道と向き合っていきたいっていうのもあるし、これからも、ずっと柔道を続けていきたいなと思っている」と率直な思いを口にした。パリ五輪を経験し、「私は正直、満足はしていない。もう少しこんなこともできたのかなっていうのはあるが、あの舞台に立っていろんなことを感じた。それをしっかり消化して今後、考えていきたいなと思っている」と見据えた。