【大相撲横須賀巡業】錦木が34歳の誕生日「今まで以上に体調管理に気をつけないと」

若手に胸を出す錦木

　大相撲の幕内・錦木（伊勢ノ海部屋）が25日、34回目のバースデーを迎えた。

　名古屋場所後は8月4日からの夏巡業に参加。巡業最終日となったこの日は神奈川県横須賀市の横須賀アリーナで稽古後に仲のいい幕内・一山本（放駒部屋）からケーキで祝福された。「30歳過ぎると33でも34でも…」と淡々と話すが、「帰ったら家族でお祝いします」と久々の自宅での家族団らんを楽しみにしていた。

　入門以来、休むことなく連続出場は現役5位の1193回。巡業などでも稽古は皆勤だが、ベテランの域にさしかかり「疲労もたまりやすく、ケガなどが治りにくくなった。変に無茶はできない。いつまでも若いと思っていたらダメ」と漏らす。1年前の秋場所は新三役で迎えたが、場所前の稽古総見で肉離れ。春場所も終盤は腕を負傷しながら土俵に上がった。今巡業も右足太腿の違和感で終盤は相撲を取っていない。「これからは今まで以上に体調管理に気をつけないと」。

　ケガとの付き合い方も含め、年齢に見合った調整法を模索することも念頭に入れているというが地道な稽古の積み重ねで力をつけてきただけに「やるときにはやらないと、衰えるから」と複雑な心境も明かす。場所前は時津風部屋、もしくは荒汐部屋への出稽古を予定。今年初場所以来の勝ち越しへの意気込みを問われ「いつ勝ち越したか忘れてしまった。頑張らないと」と気合を入れ直した。