首位町田が新潟とスコアレスドローで2位広島と勝ち点2差 黒田監督「いい形をつくれなかった」

＜新潟・町田＞後半、町田・藤尾（右から2人目）に対してディフェンスする新潟・稲村と谷口（右）（撮影・西海健太郎）

　◇ 明治安田J1リーグ第28節　新潟0―0町田（2024年8月25日　デンカビッグスワンスタジアム）

　首位の町田は敵地で新潟と引き分けた。同日に2位で追う広島が勝ち、勝ち点差は4から2に縮まった。

　昨年の就任後、この試合まで2戦2敗と苦しめられた相手から勝ち点1を奪った黒田剛監督は「無失点で終われたことは良かったけど、攻撃に転じた時の単純なロストや、パス一つの質に少し精度を欠いた。なかなかフィニッシュまでいい形を作れなかったところに改善するポイントが多くある」と反省点を挙げた。

　町田は今夏加入し前節デビュー弾を決めたDF中山雄太のセンターバック起用を始め、4―0で勝利した前節磐田戦と全く同じ11人を先発に並べた。スタイルが対照的なポゼッション型の新潟に短いパスをつながれ前進を許すも、ペナルティーエリア内への進入はほぼ許さず、GK谷晃生を中心にリーグ最少失点を誇る守備陣が安定感を発揮した。

　一方で攻撃陣はなかなか決定機をつくることができず。それでもベンチメンバーを次々に投入した終盤は攻勢を強め、DF望月ヘンリー海輝の連続ロングスローなどで相手ゴールを脅かした。後半42分にはFW荒木駿太が縦パスに抜け出し、右足でニアを狙ったシュート。しかし相手GKに好セーブされ、勝ち越し点を奪うことはできなかった。