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阪神・湯浅 春先から異変 微熱、右足に力入らず 1軍復帰への決意聞いていただけに…

スポニチアネックス / 2024年8月26日 5時17分

23年の日本シリーズ第4戦、8回のピンチをしのぎ笑顔の阪神・湯浅

 阪神は、湯浅京己投手(25)が福島県内の病院で「胸椎黄色じん帯骨化切除術」を無事に終え、25日に退院したと発表した。「黄色じん帯骨化症」は国指定の難病。阪神担当・遠藤礼記者が見た猛虎の若き剛腕に訪れた異変とは――。

 当時、私は知る由もなかったが、今思えば湯浅は春先から「胸椎黄色じん帯骨化症」の症状に苦しんでいた。2軍にいた3月上旬に体調不良で離脱。数日で戦列復帰を果たしたものの「1カ月ぐらい微熱が続いて。右足にも力が入らなくなった」と異変を感じた。

 「キャッチボールでも力が入らない。140キロぐらい出てるけどリリースの感覚がなくて抜けていく」。その時は原因が分からず、投球フォームを一からつくり直し、キャンプ中と同じ強化メニューにも取り組んだ。

 6月中旬、鳴尾浜球場で足を止めた湯浅の表情は明るかった。「やっとです…。1、2カ月前はどうやって真っすぐを投げていいか分からなかった。その時とは全然違う」。ようやく直球の感覚が戻った。「早く戻りたい気持ちもあるけど、今の状態では無理。感覚と精度を上げて呼んでもらえるように。ここからが勝負ですね」。

 そんな決意を聞いていたから、今回の発表は残念でならない。ただ、原因不明の“病魔”と闘っていた日々を思えば、復帰へ向けて前進するだけ。難局を乗り越え、また甲子園のマウンドで火を噴くような真っすぐを投げる姿を待ちたい。

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