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桑木志帆 21歳が進化証明の2勝目 全英回避のくやしさぶつけた

スポニチアネックス / 2024年8月26日 4時45分

<ニトリレディス・最終日>優勝を決めガッツポーズの桑木志帆(撮影・村上 大輔)

 ◇女子ゴルフツアー ニトリ・レディース最終日(2024年8月25日 北海道 桂GC=6651ヤード、パー72)

 首位で出た桑木志帆(21=大和ハウス工業)が、初優勝を飾った6月の資生堂レディース以来となる今季2勝目を挙げた。終盤は4人が首位に並ぶ混戦となったものの、17番でバーディーを決め、70の通算12アンダーで逃げ切った。1打差の2位に鶴岡果恋(25=明治安田)とペ・ソンウ(30=韓国)が入った。

 迷いはなかった。通算11アンダーの首位に4人が並んで迎えた17番パー4。ピンまで残り130ヤードの9Iの第2打を桑木は「入れるつもりで打った」と振り抜いた。ボールはピンに一直線に向かい2メートルに乗った。これを決めて混戦を制した。

 「今日は初優勝の時よりも緊張しました。焦ると良くないというのは経験済みだったので、どんなことがあっても落ち着いてやろうと思っていました」

 タフな試合を勝ち切った。一時は2位に2打差をつけたが、16番で第1打をショートしボギーを叩いて嫌な流れになった。そんな窮地で支えになったのが、今季から指導を受けているメンタルコーチ・辻秀一氏のアドバイスだった。試合中は同氏から学んだ「今に集中」という言葉を心の中でつぶやきながら気持ちを整えた。

 決断を無駄にしなかった。実は前週終了時点で全英女子オープンの出場資格が世界ランキング84位だった桑木のランクのところまで下りてきていた。しかし腹痛などの体調不良もあり出場を回避。「その分、こっちで絶対勝ちたかった。他の大会より凄い気合が入っていました」と思い描いた通りの成績を挙げて、うなずいた。

 将来的には国内メジャーで優勝し、3年シードを獲得して米ツアーに参戦するのが目標だが、この優勝で年間ポイントランクは5位に浮上。年間女王も夢ではなくなった。「短期間で2勝目を挙げられたので、この調子を維持できれば最終的にはそれも見えてくると思います」。“全英組”不在の大会で期待通りの結果を出した21歳が、女王戴冠を目指しシーズンの後半戦に挑む。

 ◇桑木 志帆(くわき・しほ)2003年(平15)1月29日生まれ、岡山市出身の21歳。倉敷芸術科学大生命科学部在学中。父・正利さんの影響で4歳でゴルフを始め17、18年の中国女子アマ優勝。21年プロテスト合格。同年の新人戦・加賀電子カップを制した。岩井明愛、千怜、佐久間朱莉らと同世代。好きな色はピンク。1メートル63。

 ▼2位・鶴岡果恋 バーディーパットを入れられなかったのが悔しい。今後の課題はパット。(1打及ばず、ツアー初優勝はお預け)

 ▼4位・上田桃子 “たられば”はない。来週お休みなのでメジャー(日本女子プロ)に向け良い課題ができたと思う。(18番で痛恨のボギー)

 ▼4位・政田夢乃 ドライバーショットが曲がってチャンスにつけることができず、それが悔しかった。(“軽井沢の悲劇”のリベンジならず)

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